北欧×日本の融合デザインが新しいJapandiスタイルって?
北欧デザインが日本でも定番になってきて久しいですが、今世界が注目しているのはJapandi(ジャパンディ)スタイル。
Scandinavia(スカンジナビア=北欧)×Japan(日本)から成る造語で、北欧のミニマリズムと和の趣きが融合したトレンドスタイルです。
シンプルでモダン。無機質にならずにナチュラルでぬくもりのある空間
基調となるのはアースカラー。加えて、元々北欧でも日本でも古くから生活空間に取り入れられている木材や粘土などの自然の素材を使います。無機質なシンプルさではなく、そこには現代ならではの洗練されたデザイン性があり、自然素材も手伝って和のあたたかみを感じることができます。
シンプルな空間に木材を取り入れ、あたたかい雰囲気が広がります。こちらに飾られている木は、ヘーゼルナッツの木の枝なのだそう。どことなく和のテイストを感じることができますね。
こちらも落ち着いた雰囲気の居心地の良さそうな空間。木材のファニチャーに、ところどころに置かれた陶器のインテリアがステキです。すすきのような植物は、パンパスグラスというイネ科の植物。この植物が和のエッセンスを強調しています。
キーワードは“Zen”と“Wabi-sabi”
Zen(禅)の精神はすでに欧米でも知られていた言葉ですが、2021年に一気にJapandiが注目されるようになると、wabi-sabi(ワビサビ)という言葉もチラホラ見かけるようになりました。
インスタグラムで#wabisabiや#wabisabistyleなどでハッシュタグ検索すると、ステキなJapandiデザインに出合えます。
全体的にアースカラーでまとまったインテリアに、籐のオブジェがナチュラルな和の伝統を感じさせてくれます。
確かにワビサビを感じられる空間! 古木でできたテーブルに、ヴィンテージの椅子を合わせたダイニングルームです。こちらのデザインは、ヴィンテージ物や廃材などを効果的に使い、古き良き空間ながら、モダンでおしゃれにまとめています。
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世界中が環境問題に関心を寄せている今だからこそ、昔ながらの伝統を大切にしていく文化が注目されているのかもしれません。
日本の家屋では、ここまで完璧なインテリアを実現するのは難しいかもしれませんが、たまに覗いてみると、暮らしの空間を彩ってくれるヒントをたくさん見つけることができそうです。