ティーカップのハンドルに指を通すのはマナー違反です
みなさんはもしかして、ティーカップのハンドルに指を通して紅茶を飲んでいませんか?
実はこれ、正式なホテルなどのアフタヌーンティーではマナー違反です。
ではどのようにしてティーカップのハンドルを持つのが正しいのでしょうか。
ティーカップの正しい持ち方
こちらの写真が正しいティーカップの持ち方になります。
ハンドルを指でつまむ持ち方になりますが、人差し指、中指、親指の三本で持ちます。薬指と小指はカップのハンドル部分に添えるイメージです。
あまり力を入れず軽くしなやかに持つ練習が必要かもしれませんね。
ティーカップのハンドルの向きにはイギリス式とアメリカ式がある
着席で紅茶をいただく場合、ソーサーを手に持つことはマナー違反です。
また、ティーカップは右手に持ちます。両手で持つ事もマナー違反になりますので気を付けましょう。
◆イギリス式のハンドルの向き
イギリス式のティータイムではハンドルが9時の方向を向いて提供されます。
飲むときにハンドルをくるりと3時の方向に向けてから紅茶をいただきます。
男性の場合は紳士的、女性の場合はエレガントな所作です。
◆アメリカ式のハンドルの向き
また利便性を求めるお国柄のアメリカ式のティータイムでは初めからカップが3時の方向を向いて提供されますので、その場合にはそのままハンドルを手に持ち紅茶をいただきましょう。
いかがでしたか? 難しいように思えるティーカップの持ち方や所作ですが、慣れてしまえば決して難しく考える事なく、ホテルでのアフタヌーンティーなどリラックスして楽しめるものです。
TWSA代表理事 二本柳志津香
社団法人テーブルウェアスタイリスト連合会(略称:TWSA)代表理事。
日本初の食器資格の創設者として、新聞・メディアへの登場多数。
大手企業をはじめとする広告・CM・書籍・雑誌・カタログなどの撮影を手がけるスタイリスト。国家資格商品装飾展示技能士(VMD)でもあり、ホテル・飲食店舗など様々な業種の店舗ディスプレイなどもデザインしている。
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