村松美紀さんってどんな人?
埼玉県さいたま市にあるロッテ浦和工場。東京ドームおよそ3個分の広大な敷地にチョコレートやアイスの製造工場が立ち並び、あたりには甘いチョコレートの香りが漂う。
今回ご紹介するのは、この工場の敷地内にある研究所で、新たな味を追求するチョコレート研究員・村松美紀さん。
「パイの実」「コアラのマーチ」「トッポ」などの人気商品を経験し、2年前からはチョコレート売り上げナンバー1ブランド「ガーナ」の担当に。
50年以上の歴史を持つ看板商品の研究員になれるのは2400人を超える社員のうち、選び抜かれた5名のみ。彼女はその精鋭たちのリーダーを務め、日々新商品の試作品を作り続ける。
ロッテのチョコレート研究員になった理由は?
東京・町田市出身の彼女は、幼少期から児童合唱団に所属し、オペラ歌手になるのが夢だったという。高校生の時にはオペラコンクールで入賞し、イタリア留学を経験したが、理系の東京工業大学・大学院に進学し、建築を専攻。
そして彼女が選んだ仕事は、子どもの頃から大好きだったチョコレートの研究員。「音楽も建築も感性が大事な分野。学んできたことを活かせる」と、その理由を明かす。
村松美紀さんの「7つのルール」
さて、そんな彼女が「いつもしている7つのこと」=「セブンルール」とは…?
■1. 朝食は品質チェック用のチョコレート
チョコレートの品質チェックも重要な仕事。朝の何も食べてない状態が 一番味覚が鋭いといわれているため、何も食べずに出社し、品質チェック用のチョコレートを朝食に。
■2. 味の楽譜をかく
彼女が新しい味を生み出すときのルール、それは味の楽譜をかくこと。楽譜のように図にすることで、可視化されてイメージが湧きやすいという。
■3. ビュッフェはスイーツから
休日もチョコレートのことで頭がいっぱいな彼女。ビュッフェに行っても他の料理には目もくれず、スイーツから頬張るのが定番。
■4. 辛いものは食べない
ランチでは、他の部署の同僚が思い思いのメニューを食べるなか、辛いものは食べないのがルール。常に味覚を最高の状態に保つため。
■5. 試作品を食べたときは「おいしい」と言う
メンバーが作った試作品の味をチェックし、改善点を探るのも彼女の仕事。その際、決まってまずは「おいしい」と言う。メンバーの気持ちに寄り添い、想いをひとつにまとめる。
■6. 課題はその日に解決する
抱えた課題を先送りにしないのが彼女のポリシー。上司もその姿勢に対し、「チョコレートに対する愛情は異常。かなり追及するタイプ」と評価。
■7. 仕事の範囲を自分で決めない
味の研究、開発だけではなく、自分が役立てることは何でもやるという彼女。仕事の範囲を超える業務をすることで、自分自身の幅を広げていきたいという。
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次回の「7ルール」の放送は、2月16日(火)よる11時00分~。じゃがいも本来のおいしさ、パッケージの可愛さも話題の湖池屋「プライドポテト」。湖池屋マーケティング部・野間和香奈さんの7つのルールとは…?
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