【目次】
・「リコメンド」の意味や語源とは?
・「リコメンド」と「レコメンド」に違いはある?
・「リコメンド」の使い方を例文でチェック
・「リコメンド」の類語にはどのようなものがある?
・最後に
「リコメンド」の意味や語源とは?
ビジネスシーンやネット上だと、カタカナ語を目にしたり、耳にしたりする機会が多いと思います。しかしながら、よく目にするカタカナ語であっても、「何となく」の意味しか知らず使っている可能性も少なくありません。
今回ご紹介するのは「リコメンド」。ビジネスシーンでも日常生活でも目にする言葉ですが、正しい意味を理解できていますか? また「リコメンド」に似たカタカナ語だと、「レコメンド」という言葉も。今回は「リコメンド」の意味や語源、「レコメンド」との関係についてご紹介をしたいと思います。
◆「リコメンド」の意味
「リコメンド」の意味は、「推奨すること」や「オススメ」。ビジネスシーンやWeb上だけでなく、日常生活でも使うことができますよ。「オススメする」といったように動詞で使いたい場合は、「リコメンドする」といった形で使われます。
◆「リコメンド」の語源
「リコメンド」は、英語の「recommend」から生まれた言葉です。元々この「recommend」はラテン語の「recommendare」で、「強く勧める」という意味がありますよ。
ちなみに、英語だと「recommend」で「推薦する」「推奨する」という意味の動詞になります。日本語と違って、名詞として「recommend」を使うのは誤りなので注意をしましょう。カタカナ英語の「リコメンド」と同じく名詞で使いたいときは、「recommendation」になりますよ。
◆日本ではIT業界から広まった
「リコメンド」は、IT業界で使われたことから、ビジネスシーンや日常生活でも使われるようになりました。
Amazonや楽天などで商品を見たときや購入したとき、「この商品を買った人は、こんな商品も買っています」といった文とともに類似商品が表示されているのを見かけたことはありませんか? このオススメを表示する機能のことを、IT業界では「リコメンドシステム」や「リコメンドエンジン」、オススメ商品のことを「リコメンドアイテム」と呼びます。
「リコメンド」と「レコメンド」に違いはある?
「リコメンド」と似たカタカナ語の「レコメンド」。実は「リコメンド」も「レコメンド」も、同じ「recommend」がもとになっています。そのため、意味も同じ「オススメ」「推奨すること」です。
「recommend」のネイティブな発音としては「リコメンド」の方が、ローマ字読みとしては「レコメンド」の方が近いですね。「report」も「レポート」と「リポート」のどちらの読み方も使われているので、どちらを使うかは好みによってわかれますよ。
「リコメンド」の使い方を例文でチェック
「リコメンド」の意味や語源についてのご紹介でした。続けて、「リコメンド」が一体どのように使うことができるのか、例を挙げてご紹介したいと思います。
1:「先輩のリコメンドだからこのコーヒーを買ってみたんだけど、あんまり口に合わないな」
日常生活での「リコメンド」の使い方です。日常生活で「リコメンド」という言葉を聞いたときは、「オススメ」や「イチ押し」といった言葉に置き換えるとわかりやすいですよ。
2:「顧客の要望を聞いて、この製品をリコメンドしておきました」
こちらはビジネスシーンでの「リコメンド」の使い方です。ビジネスシーンでは「推薦」と言い換える方が適切な場合があります。また、ビジネスシーンでは、「リコメンド」のようなカタカナ英語を使うときは相手の立場や年齢を考慮することも重要。年配や目上の方の場合、カタカナ英語を使われるのが苦手な人も多いです。
3:「私に合ったトレーニング方法をリコメンドしてほしいのですが、何かありますか?」
「リコメンド」には「オススメ」「推奨すること」といった意味があるため、「自分のために複数あるうちのどれがいいのか選んでほしい」といった意味でも使うことができます。
「リコメンド」の類語にはどのようなものがある?
最後に「リコメンド」の類語についてご紹介です。類語を知っておくことで、状況によってより適切な言葉に言い換えることができますよ。
1:オススメ
日本語の場合、「リコメンド」と「オススメ」に意味の違いはありません。ただし、カタカナ語が苦手な人やあまり詳しくない人が見聞きする場合は、「オススメ」の方が伝わりやすいですよ。使い方で軽く触れた通り、相手やシーンによって使い分けるようにしましょう。
2:イチ押し
「イチ押し」は「複数ある中で、最も推奨するもの」や「一番のオススメ」という意味があります。「リコメンド」する中でも、最もオススメしたい、主張したいというものに対しては「イチ押し」を使うとわかりやすいですね。
3:サジェスト
「サジェスト」は「リコメンド」と同じカタカナ英語です。「提案する」や「推奨する」といった意味がありますよ。「リコメンド」とよく似ていますが、意味合いは少し異なります。
「サジェスト」は「推薦」「推奨」よりも、「提案」の意味合いの方が強いです。そのため、「オススメ」として強く主張したい場合は「リコメンド」、複数提案したい場合は「サジェスト」と使い分けるのがオススメです。
最後に
「リコメンド」についてのご紹介でした。いかがだったでしょうか? 「リコメンド」は日本ではIT業界から広まったカタカナ英語です。「オススメ」という意味で使える言葉のため、ビジネスシーンでも日常生活でも使うことができますよ。いざというときに使うことができるよう、しっかり覚えておきましょう。
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