sioシェフ直伝！ パーティーにぴったりな絶品チョップドサラダ
クリスマスや年末年始、友人や大切な友人と集まる機会が多くなる、この季節。おうちでのホームパーティーを楽しんでみませんか？ そんなホームパーティーで欠かせないのが、ゲストのお腹を満たす料理たち。
「ミシュランガイド東京2021」で1つ星を獲得した東京・代々木上原のフレンチレストラン「sio」のオーナーシェフ・鳥羽周一さんにパーティーレシピを教えてもらう、この企画！ 第1弾の前回は「焼かないガチステーキ」を教えてもらいましたが、今回はステーキと一緒に食べたい「チョップドサラダ」の鳥羽オリジナルアレンジバージョン。冬を連想できる色とりどりのフルーツが豊富なヘルシーなサラダをOggi専属読者モデル・オッジェンヌたちに味ってもらいました。
「これだけ守れば、お好みの具材を入れて、めちゃめちゃ美味しいチョップドサラダができますから！」と鳥羽さんが太鼓判を押す、作り方のポイントもこの記事ではこっそりご紹介します。
▲左から鳥羽シェフ、片田亜莉紗さん、赤荻典子さん、雷 国悦さん、有木万美子さん
カットのサイズがポイント！ スプーンで食べるサラダ
【材料】（4人前）
しっとり鶏もも肉：100g
パプリカ：1/2個
ミニトマト：10個
ブロッコリー：1/6個
ロメインレタスまたはレタス：5～6枚
トレビス：4枚
パルミジャーノ・レッジャーノ（または粉チーズ）：適量
★季節の果物（今回は下記を使用）
オレンジ：1/2個
いちご：5粒
キウイ：1/2個
柿：1/2個
お好みのナッツ：10～15粒
＜A＞（味を見ながらお好みの味に調整してください）
エクストラヴァージンオリーブオイル：大さじ3～4
ホワイトバルサミコ酢またはリンゴ酢：大さじ3
塩：小さじ2/3～1
【作り方】
1. 鶏もも肉は皮をはぎ、全体に1%重量の塩を振ったら沸騰したお湯に入れ、蓋をして20分置く
2. 小さめの一口大にカットしたブロッコリーを湯量に対して1%重量の塩を入れた鍋で下茹でする
3. 材料を食べやすい大きさにカットする
4. 大きめのボウルに具材を入れて［A］を加えてさっくりと混ぜ合わせ器に盛り仕上げにパルミジャーノ・レッジャーノを散らす
これだけ押さえればアレンジ自在！ チョップドサラダをプロの味にする秘密とは？
これだけ守ればどんな具材を入れても美味しくなる、そんなチョップドサラダを作るコツを聞くと、鳥羽さんは惜しみなく、プロの技を教えてくださいました！
「まず野菜は、水分の多い野菜を入れるのがコツです。セロリやきゅうり、ラディッシュなど、噛んだ瞬間口の中に水分が広がるものを選んでください。パプリカは彩りも良くなるし、食感も良いのでオススメです。味については、苦い野菜、をあえて入れるようにしてください。サラダが単調にならずに、良いアクセントを与えてくれるんです」
次に鳥羽さんが声を大にして教えてくれた重要なポイントが、「チョップドサラダにはフルーツを必ず入れてください！」ということ。「サラダのドレッシングって、お酢が入っていることが多いと思うのですが、フルーツの甘酸っぱさが、その酸味の役割を果たすんです。キウイ、オレンジ、グレープフルーツや、季節感を演出するなら、その時々の旬に合わせてイチゴや柿、マンゴーなどのフルーツを入れるといいですよ」（鳥羽さん）。実際、今回作っていただいたサラダは、イチゴやキウイで冬っぽい演出したスペシャルレシピに。
「あとはチーズは必須です！ チーズを入れるとおしゃれに見えるし、グッと“お店の味”に近づくので！使うチーズはパルミジャーノや、まろやかにしたい場合はマスカルポーネ、また簡単に粉チーズで作っても十分美味しくできますよ」（鳥羽さん）
具材を全て刻んだら、オリーブオイルと塩とお酢というシンプルなドレッシングをかけて、手で二、三回ふんわりと混ぜる。「混ぜすぎは味が平坦になるのでダメです！」（鳥羽さん）
さまざまな具材が入ったチョップドサラダはスプーンで食べるのがおすすめだそう。なぜならスプーンですくうことで、野菜やフルーツのみずみずしさ、お肉のジューシーさ、ローストしたナッツのカリカリ感や香ばしさ、キヌアや押し麦などのプチプチ感、チーズのまろやかなコク、などが一口にその全てが堪能できるから。
「サラダに何よりも大切なのはリズムなんで！ いろんな食感と味の具材を入れることを意識してください！」（鳥羽さん）
ちなみに今回はお肉に鶏もも肉を使いましたが、ヘルシー志向の方は鶏むね肉を使用したり、ベーコンなどで代用しても美味しくなるんだそう。
完成したチョップドサラダをオッジェンヌも試食すると、「びっくりするくらい美味しい」と感動の声が続々。「サラダはリズム」、その言葉の通り、毎回異なる味を楽しめる鳥羽さんのチョップドサラダは、「いくらでもいけちゃう」という声が漏れるほど。
オッジェンヌたちの笑顔を見た鳥羽さんは「めちゃくちゃ美味しいでしょ？ しかもこれだけでお腹いっぱいになるから、ランチにピッタリ！ 美味しくてヘルシーなので、本当にオススメですよ！」と、こちらも笑顔で返していました。
意識すべきは盛る量！ 特別感を演出するサラダのおしゃれな盛り付け方って？
「サラダをおしゃれに盛り付けたいなら、お皿いっぱいに入れないこと。大きめのお皿にあえて少なめに盛って、余白の美を意識してください」と語る鳥羽さん。お皿を真上から見て、中央に綺麗に盛ると、余白部分を確認できて、美しく盛れるそうです。確かに、白いお皿に色とりどりのサラダが映えて、お店で出てくるようなおしゃれな雰囲気が出ました。
オッジェンヌのホームパーティー体験も、鳥羽さんの料理でまるで本当のパーティーのように大盛り上がり！ 今回教えていただいた「焼かないガチステーキ」も「チョップドサラダ」も、おしゃれな上に美味しいのはもちろんのこと、たった10分でできるというのが魅力的。ぜひ挑戦したいですね！
おうちパーティーを盛り上げるのに、おしゃれで美味しい料理は欠かせないもの。こんな料理が誰でも簡単にできてしまう鳥羽さんの秘伝レシピが一冊に纏められたのが『やさしいレシピのおすそわけ #おうちでsio』（小学館）
▲￥1,300（税抜）
「コロナ禍の中で、もっとたくさんの人においしい料理を届けるにはどうしたらいいか、と考えて、出版を決めました。出し惜しみなしで本気で作った一冊です！ どれも10分以内にできて、本当に美味しいレシピしか入れていません。実際にお店で出しているレシピも載せているんですよ！」（鳥羽さん）
レシピ本には、パーティーで活躍しそうなおしゃれなパスタのレシピから、日常の食卓を彩る丼ものレシピ、他にもコンビニ食材のアレンジレシピまで、美味しくて簡単にできる鳥羽さんのレシピがずらり！ ミシュランレストランの味が自宅で簡単に再現できる一冊になっています。今年の冬は『やさしいレシピのおすそわけ “おうちでsio”』のレシピで、いつもの食卓を格上げしちゃいましょう！
協力／sio
撮影／福本和洋 モデル／有木万美子、赤荻典子、雷 国悦、片田亜莉紗（Oggi専属読者モデル・オッジェンヌ） 構成／坂巻貴砂
