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LIFESTYLE

2021.01.07

2021年こそ! 心地よくしなやかに、賢く暮らすための知恵を身につけたいから…

書評家の石井千湖さんが、テーマごとにおすすめ本を紹介してくれる人気連載。今回のテーマは「自分らしく生きる」。

今改めて考える、自分らしい暮らし方ってなんだろう?

リモートワークが一気に普及して家で過ごすことが多くなり、自炊したり、部屋の掃除をしたりする中で、日常が今まで以上に見えてきました。心地よく過ごすための心がけをこの2冊に学ぼう!

実用的で美しい園芸入門書

『みんなの園芸店 春夏秋冬を楽しむ庭づくり』

家で過ごす時間が長くなると、視界に入ってくるのは見慣れたものばかり。どこか物足りないと感じたとき、花を飾ると気分が上がった。自分の手で育ててみたら、もっとおうち時間が豊かになるのでは?

造園家でイラストレーターでもある大野八生の『みんなの園芸店 春夏秋冬を楽しむ庭づくり』は、暮らしに植物を取り入れる方法を自身のイラストと文章で紹介した本だ。

初めて園芸に挑戦する人でも、広い庭がない人でも大丈夫。キッチンで簡単に育てられる野菜の話や窓辺を庭にするアイディアが参考になるはず。庭づくりの計画の立て方、品種の選び方、植物はどんな場所を好むのか、植え替えのタイミング、病気・虫害予防のポイントなど、解説が親切でていねいだから自分にもできそうだと思えるところもいい。

実用的なだけではなく、読みものとしても面白い。たとえば、サボテンと多肉植物の違いについて。トゲの有無で判断されがちだが、トゲのある多肉植物もある。トゲの根元に「刺座」という、ふわふわした綿毛のあるものがサボテンなのだそうだ。

「カラーリーフを楽しもう」「夜の庭」「つる性植物ののぼり方」は、絵だからこそ表現できる植物の美しさが味わえる。生活に彩りを与えてくれる一冊だ。

みんなの園芸店 春夏秋冬を楽しむ庭づくり』(福音館書店)
作/大野八生
水戸市植物公園園長の監修を受けた、初心者向けながら本格的な園芸書。植物の育て方だけではなく、もらった花束を長もちさせる方法や留守中の鉢植えの扱い方、庭に木を植えたときに必要になる隣家への気使いまで書かれている。

昭和の女優に学ぶ生活を豊かにする知恵

『わたしの台所』

家にいると、どうしてもだらだらしてしまう。もう少し日々を大切にして暮らしたい。そんな人におすすめしたいのが沢村貞子の『わたしの台所』。昭和の時代に映画やドラマの名脇役として活躍した女優によるエッセイ集だ。

まず「あさ、床の中で眼をさまして、一番さきに私の頭に浮かぶのは、今日の夕飯は何にしようかしら…… ということである」という文章で始まる「献立日記」。

沢村さんは長年にわたって記録している献立日記を見ながら、これまでに食べてきたものを思い出す。毎日料理をしていると、どうしても内容がマンネリ化してしまう。献立日記は、昨日と違うメニューに挑戦してみようというモチベーションを上げてくれるのだ。

普段から中掃除・小掃除を欠かさず、きちんとしている沢村さんだけれど、イヤがらせをする人をやり過ごす「風流戦法」など、ユーモアも忘れないから堅苦しくない。どんなときでもしなやかに、賢く生きる知恵を学べる。

わたしの台所』(光文社文庫)
著/沢村貞子
1908年東京生まれの著者は、女優でもあり随筆家でもあった。自伝的随筆である『私の浅草』で日本エッセイスト・クラブ賞を受賞。『わたしの台所』は味噌汁、漬けもの、冷凍庫など、食をテーマにした話が多いが、普段着にしていた着物にまつわる文章も印象的だ。

2020年Oggi8月号「『女』を読む」より
構成/宮田典子(HATSU)
再構成/Oggi.jp編集部

TOP画像/(c)Shutterstock.com

石井千湖

いしい・ちこ/書評家。大学卒業後、約8年間の書店勤務を経て、現在は新聞や雑誌で主に小説を紹介している。著書に『文豪たちの友情』、共著に『世界の8大文学賞』『きっとあなたは、あの本が好き。』がある(すべて立東舎)。


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