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2021.01.02

職場でのキャラに疲れた…… 気づかぬうちに陥る“過剰適応”って?

テレビやラジオなどで活躍する精神科医の名越康文さんが、Oggi読者の悩みに答えてくれる本誌の人気連載。今回は、自分らしさを抑えつけて他人に合わせようとする「過剰適応」のお悩みにズバリ答えます!

周囲に振り回されて疲弊した自分を救うのは、「ひとりが楽しい」という成功体験の積み重ね

職場の人たちからは「聞き上手だから、ついなんでも話しちゃう」「気が利くよね」「いつもニコニコしていて、ほっとする」などと言ってもらうことが多く、すっかり職場の癒しキャラに。でも…。

実際は、人の話なんてたぶん半分くらいしか聞けていないし、周りばかりを気にしているせいか終業後はぐったりしてるし、心の中では毒を吐きまくっている私。周囲に人格を決められ、またそれに流されてしまう自分は、この先どうなってしまうのでしょう…。

名越さんが回答!

(c)Shutterstock.com

職場や家族、仲間にキャラクターを押し付けられてしまい、そこから抜けられないという悩みはよく聞きます。そういう方に共通しているのは、責任感が強くて真面目な性格(日本人には特に多い)だということ。

「過剰適応」に陥っているのです。これは相手の求める自分を演じ、失望されたくないと思うが故に、自分らしさを抑えつけて他人に合わせようとすることで、必然的に自分の外面と内面でズレが生じて苦しむことになります。

しかもこのしんどさの原因を本人は理解できていないことがほとんど。子どもの頃から家や学校が本当に言いたいことを言えない環境だったりして、周囲に無理に合わせてきたことが多かったのではないでしょうか。思い当たる節がある人は、過剰適応が考えられます。

これは「直そう」と自覚することでしか、脱却の手段はありません。でも治療法は複雑ではなくて、まずは週末に半日ほど「ひとり」で過ごすことです。

緑が多くて自然を感じる場所がいちばん効果的だと思います。近所の公園でも、カフェでもいいです。ベンチに座ってゆっくり読書するとか、音楽を聞きながら深呼吸するとか。その時間は自分の頭の中から他人を追い出すのです。仕事のこととか、家族のこととか、友人のこととか、考えないようにしてくださいね。

ただ、風に吹かれて、ゆったり過ごして、頭の中をからっぽにしてみるのです。自分に合った方法であれば、ジョギングやウォーキングなど体を動かすのもいいですね。

このようにして、「ひとりが楽しいな」という経験を毎週末に1時間でもいいから経験しましょう。こういう経験を蓄積していくことで、「人に合わせないと不安」とか「人から嫌われると生きていけない」と深刻に考えすぎる、過剰適応の症状が弱まってくるはずです。

もし、また他人があなたの性格を決めつけるようなことを言ってきたら「あなたにはそう見えるんですね」と、心の中でつぶやいてみて。続けて「本当の私は違うけどね」まで言えたら完璧口に出したら喧嘩になりますから、「心の中で」ですよ(笑)。

そう見えるかもしれないけれど、あなたの知らない面が私にはあるんですよと。これは相手の呪縛を解く対抗呪文になります。長期戦略として数ヶ月ほど、この呪文をつぶやくことで失った自信を少しずつ取り戻し、ひとりで過ごす訓練をしたら、きっとのびのびと自分を謳歌できるようになるはずです。

2019年Oggi10月号「名越康文の奥の『ソロ』道」より
イラスト/浅妻健司 構成/宮田典子(HATSU)
再構成/Oggi.jp編集部

TOP画像/(c)Shutterstock.com

名越康文(なこし・やすふみ)

1960年、奈良県生まれ。精神科医。臨床に携わる一方で、テレビ・ラジオでコメンテーター、映画評論、漫画分析など幅広く活躍中。著書に『SOLO TIME「ひとりぼっち」こそが最強の生存戦略である』(夜間飛行)ほか多数。


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