ネット広告会社勤務 U子さん(28歳)の場合
U子さんDATA
職歴:ネット広告の会社に就職。2社目となる現在の会社は2月に転職したばかり。職種は営業。
手取り給与:52~57万円(副業は別)
住まい:都内でひとり暮らし
預金総額
普通預金:約46万円
積立定期:約240万円
株式投資:約380万円
TOTAL:約666万円
U子さんの通帳は、こんな感じ!
1|副業収入
晴れた日の空き時間にはUber Eatsの配達員をする(報酬は週単位)。この週は少なめだが、平均して月約2万円の収入になる。自転車で配達する時間が、「ジム代わり」で「いいお小遣い」。
2|クレジットカード支払い
エポスカードは、家賃(20万円)や携帯代・光熱費・生命保険などの固定費と洋服代に。三井住友カードはヨガ・ネイル・脱毛・歯列矯正などのセルフメンテナンス代に。この月は支払いが重なり、多かった。
3|積立口座へ
給料アップした社会人2年目から、月10万円を積み立て。投資や旅行で引き出したので現在は約240万円だが、今後は結婚資金として使わず貯めていく。目標は「30歳までに1000万円」。
節税も投資も副業も、新しいものを即実践!
「入社2年目で給料が飛躍したのはうれしかったけど、引かれる税金の多さにギョッとして、節税と投資を考え始めました。翌年からは株式投資を始め、ふるさと納税や医療費控除は最大限活用してます。仮想通貨で400万円利益を出したこともあったけど、半分は税金で引かれ、残りは年末年始のハワイ旅行(80万円)と歯列矯正(120万円)に使いました」
その原動力は「新しいもの・欲しいものはガマンしたくない!」自分のアンテナに引っかかるものを次々実践し、楽しいことを増やしていくのみ。最近はクレジットカードをANAマイル連携に変更し、友人とフードワゴンの経営計画を立てた。
「とんとん拍子に話が進み、来月には第1号店を始められるかも! 会社は好きだけど、そこで偉くなるより、こっちのほうが私には向いてるみたいです(笑)」
西山美紀さんが指南! マネーセンスを磨くアドバイス
貯蓄とチャレンジの積み重ねで更なる飛躍を
高収入だと生活費が膨らんで貯蓄ができない人も多いですが、配達員で運動と副収入を兼ね、月10万円の積み立てや株式、節税などのメリハリが素晴しい! 積み立てを続けつつ、月1万円程で世界株に投資するような“つみたてNISA”を始めても。相場の上がり下がりがあるので、10年以上の長い目で継続を。
住居費は、手取り月収の3割未満が目安。固定費なので、あまりに多いと自由に使えるお金や貯蓄が減るからです。U子さんは家賃20万円で手取りの4割近く。ただ、貯蓄ができているし、東京は家賃が高く、女性はセキュリティも重視したいので、今すぐ抑えなくてOK。次回引っ越しの際に意識してみてください。
先に貯め、好きなものにお金をしっかり使う点も秀逸。その好循環がお店を出すチャレンジへと繫るのですね!
2019年Oggi9月号「お金に困らない女になる!」より
文/南 ゆかり、西山美紀 デザイン/マミアナグラフィックス 構成/宮田典子(HATSU)
再構成/Oggi.jp編集部
TOP画像/(c)Shutterstock.com
西山美紀(にしやま・みき)
コラムニスト・ファイナンシャルプランナ Profileー。All About貯蓄ガイド担当。著書に『お金が貯まる「体質」のつくり方』(すばる舎リンケージ)。
南 ゆかり(みなみ・ゆかり)
フリーエディター・ライター。
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