誰もがうらやむような生活でも不倫に走るアラサー人妻…
友人R香はついうらやましいと思ってしまうような生活を手に入れている。彼女は32歳、北川景子似のルックス。
25歳で結婚した、6歳年上の旦那様の職業はパイロット。子供も授かり、都内の高級マンション街で3人暮らし。結婚と同時に仕事を辞め、優雅に暮らしている。
旦那様のことを話す彼女はどこか誇らしそう… でも私は彼女の裏の顔を知っている。
「こんなに大事にしてくれる人はいないと思ったから旦那と結婚したんだよね!」
「まあでもルックスは全然よくないの!」
それとセットでR香が私に言うお決まり文句は…
「パピコは自立していてすごいよね!!」
「私なんか社会で生きていけてない」
「パピコの自由ががうらやましい~」
ナチュラルマウントなのか、意図的かは真偽のほどが定かではない。でもこの話を私の友人にすると9割以上“それはマウント”とのジャッジがくだされる。
「でも結婚するには若すぎたかな~、もっと遊びたかった!」
これもいつも彼女が言う言葉。
そんなR香は本当に今になって遊び始めた。趣味はヨガ教室で出会った2歳年下の高身長イケメン男性と、どっぷり不倫恋愛にハマったのだ。
パイロットで出張も多く、R香にはとにかく優しい旦那だから、R香はやりたい放題。子供はシッターに任せて不倫彼と深夜までのデートを楽しみ、ホテルや彼の家で時間を過ごし、明け方に帰宅することも。。。
しかし、このコロナ禍に及んでもその生活を続けていたところ、仕事が激減し自宅待機を余儀なくされていた旦那様から怪しまれる結果に(当たり前だけどね)。
「今どこにいるんだ!?」「子供がいる生活ではないだろ!」
と、深夜までデート中のR香のもとには、旦那様からの鬼LINEが送られてくるんだとか。
このLINEメッセージを「こわい~」「やりすぎちゃったかな?」と、私に見せてくるくらいだから、R香はかなり図太い。浮気調査でもされたら一発アウトなのに、と私は勝手に心配していたけれど…。
貪欲だからこそ満足できない… 必要なのは日々の刺激
でもそんなR香が最近、自分のビジネスを立ち上げた。元来、高学歴、頭脳明晰な彼女のビジネスは立ち上げ早々上手くいっているようだ。メディアも彼女のビジネスを取り上げ、脚光を浴びる機会も増えている。
パイロット仕事が激減した旦那様は、今ではすっかり育パパ状態。R香は仕事に精を出している。
お金を稼ぐという新たな刺激を手に入れたR香は、一時夢中になっていた年下の不倫彼氏を「飽きたから別れた」とあっさり手放していた。
R香のことを見ていると、結局彼女が欲しかったのは恋愛のときめきではなく“刺激的な何か”だったのだと感じる。
アラサー女子はまだまだ体力があり、自分の美しさも知っている。20代に比べ、世の中のことを知って、うまく立ち回る術も身につけている(と思っている)。自分に自信がある女性ならばさらに「自分は自分の思うままに何でも手に入れることができるはずだ」と思っている。
そんなまだ女としても現役バリバリ世代の女性が、他の女子にマウントをとっているだけの生活で満足できるはずがない。
美味しいものを食べ、豪華な旅をして、好きな洋服、ジュエリー、車、家を手に入れ、自慢できる結婚相手、子供がいる生活… その先は? そう自分の自由になるお金や男に囲まれた刺激を求める生活を欲しがるようになっても不思議じゃないってこと。
自分を高めてくれる(と思い込んでいる)刺激的なものを追い続ける… 私の周りにいるアラサー女子は貪欲なのだ。不倫は刺激的な何かの中でも簡単に手に入る一つなだけなのかもしれない。
◆結婚後、自分の不倫で損をしたり、トラブルにならないために…
とはいえ、不倫にはリスクもつきもの。結果的に損をしたり、面倒なことになっているケースも(追い追いまた書きます)。だからこそ認識しておくべきことをまとめておきます。
■ギリギリまでを楽しむのも人生。でもやりすぎると取り返しがつかない。
■自分は“刺激”を求めているだけだと自覚せよ、“愛”かもしれないと言う幻想に振り回されず冷静に。
■主導権はこちらに。体を許しても心を許したらこっちの負け。
■不倫ではなく他の刺激(仕事、趣味、なんでもよし)に目を向けるべし!
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サラリーマンライター パピコ
東京都内で働くアラサーサラリーマン。日々仕事に謀殺されながらも、周囲の人々に抱くフラストレーションを、かえって楽しめる技をもつ。
アラサー女性の周りに良くいる多種多様な人物をパピコ独自の目線でつづります。
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