【おうし座北流星群】見られる日や時間帯は?

まず11月12日頃に活動のピークを迎えるのは、おうし座北流星群。
おうし座流星群は「北群」と「南群」があり、10月、11月を中心に、9月から12月くらいまで長い期間活動する流星群で、11月12日頃に極大(流星群が最も活発に活動する時期)を迎えるのは「北群」です。
ピークがなだらかで極大の前後数日間は見られる可能性が高くなりますので、晴れた日は夜空を眺めてみましょう! オススメの時間帯は、放射点(流星が飛び出す中心となる点)が高くなる午後9時以降〜翌日の明け方までです。
1時間あたりに流れる流星の数は少ないですが、火球と呼ばれる明るい流星の割合が高く、偶然目にする方も多いようです。ひときわ明るい流星、見てみたいですね!
【しし座流星群】見ごろはいつ?

11月17日には、しし座流星群の活動が極大となります。見ごろは18日未明となりそうです。
しし座流星群は、2001年には日本でも1時間あたり1000個以上の流星が観察され話題となりました。活発に活動する周期は約33年で、今年は活動が活発な時期から外れてしまっているため大出現は望めませんが、1時間に3個程度は流れると予測されています。
◆流星群を眺めるコツは?
できるだけ、街明かりが少なく空が広く見渡せる場所を選びましょう。空をより広く見渡すことで、より多くの流星を捉えられる可能性が高くなります。
また、目が暗さに慣れるまで時間がかかりますので、最低でも15分間は観察するのがおすすめです。流星群観察は根気も大切です! 防寒対策はしっかりと、写真を撮る場合はカメラの夜露対策もしっかりとして、気長に流星群を待ちましょう♪
◆肝心のお天気は?
おうし座北流星群が極大の12日前後は東京では晴れて観測チャンスがありますが、しし座流星群が極大の17日ごろは雲が広がりやすくなりそうです。
まだ予報に幅がありますので、今後も最新の予報を確認して星空観測に備えましょう!
早起きor夜更かしが少し大変ですが、澄んだ夜空に輝く流星群に癒されてみてはいかがでしょうか。
参考:国立天文台ホームページ
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気象予報士 太田絢子
気象予報士、防災士。中学生のころから気象に興味をもち、大学在学中に気象予報士試験に合格。卒業後は損害保険会社に就職し、交通事故や自然災害に遭った人へのサービス業務に従事。自然災害が多発するなかで、犠牲者をゼロにしたいと思うようになり、気象キャスターへ転身。現在は地元名古屋のCBCテレビ「チャント!」などに出演中。趣味はモーニング巡り、季節の箸置き集め。