アラサーOL【婚活のリアル#103】つかさ実家に帰る!? PART2 “父の涙”
こんにちは、アラサー受付嬢つかさです♪ 上京して今年で6年目。これまで出会った男性を振り返りながら、婚活のあれこれをお届けしているこのブログ。この前は、「つかさ実家に帰る!?」をお届けしました。まだ読んでない方はこちらからどうぞ♡
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父の誕生日プレゼントを銀座の高知県のアンテナショップ「まるごと高知」でGETしてお店を出た時、やっぱり兵庫の実家に行こうと思い立った。
そう思ったが吉日。すぐに有給の申請と航空券を手配した。
2019年11月のとある日の午後、神戸に出発。
この日は冬になろうとしている季節とは思えないほどの晴天で暖かい。そんな気候もあって暑がりな私は半袖で東京を出発したものだから、伊丹空港に迎えに来てくれたお姉ちゃん家族には仰天された。
お姉ちゃん「あんたの格好寒すぎ(笑)」
久しぶりに姪っ子や義兄さん、そして大好きなお姉ちゃんに会えて嬉しい。およそ5年ぶりの兵庫は当然のごとく神戸ナンバーの車が行き交い、聞こえてくる言葉も関西弁だ。
実家に帰りがてら以前勤めていた会社にも挨拶へ行き、親のように心配してくれていた歳の離れた先輩たちにも会えた。なんてったって勤めていた時は私は17歳だったから子供よね。
到着した実家にはすでに父も母もいて、「おかえり」と抱きしめてくれる母。
私「おママ〜〜〜」(私はお母さんをおママと呼んでいる)
相変わらず父は無口な人で、私が帰ってきたことに対しての反応はない。
久しぶりの実家は何もかも小さく見えた。たった5年ばかり帰っていなかっただけなのに、実家が古めかしい印象になってきた気さえした。
多少の家電が新調されていたり、私の部屋はおママの作業部屋に変わっていたりも。思い出のピアノがあった部屋は、おママが寝起きしていて、ピアノは姪っ子に姉の家にお引越ししていた。
「宅配でーす」と、私が父のプレゼントとして用意したあの日本酒が届いた。さすがに荷物と一升瓶を抱えて帰る体力に自信がなかったので「船中八策」は時差で我が家にやってきた。
ひとつ屋根の下、両親にお姉ちゃん家族、それに私を含む7人でのお祝いが始まった。
一同「お父さんお誕生日おめでとう〜〜!」
父は嬉しそうに私が贈った日本酒を味わってくれて、何度も「うまい、うまい」と言ってくれた。
私「せやろ〜私もこれが好きで小さい瓶もあるからよく家でも飲むんよ」
そう聞きながら父が涙している。
私「おママ! お父さん泣いてるで(笑)」
おママ「よっぽど嬉しいんよ。あんたが帰ってきてプレゼントまでくれて」
父が泣いている姿はお姉ちゃんの結婚式以来だった。
私「帰ってくるの遅くなってごめんね」
心の中で『勝手に東京に行って、何年経っても結婚できなくてごめん…』という意味も込めた謝罪だった。
その夜。別の階で寝ていると、遠くの方からドタドタバッタンガシャン! と聞こえてきた。
おママ「酒癖悪い選手権、兵庫代表の登場です」
わたしの寝ている部屋にそうアナウンスしてくる母。一階でベロベロに酔った父が徘徊している音だった。「喜びの舞ね」と私。
酒癖悪くてもいいから長生きしてね。お父さん。
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つかさ
昭和最後の生まれで、現在32歳。東京・丸の内にある会社にて受付勤務。素敵なお嫁さんになるべく、2015年関西から上京し、絶賛婚活中でございます♪