「お金」をデザインするための、8TOPIC
▲ファイナンシャルプランナー 森本貴子さんに伺いました!
Topic 1|生活様式が急激に変わって、企業の業績は二極化
通販やIT業界などは業績がアップ、飲食や百貨店は大きくマイナスに。
「とはいえ、たとえば小売業界は通販を強化したり、スポーツジムの場合オンラインレッスンを始めるなど、ニーズに柔軟に対応できるかどうかで、今後の業績に差が出てくると思います」(ファイナンシャルプランナー 森本貴子さん)
TOPIC 2|コロナ禍で4割弱の人がお給料ダウン。今後のお給料もあてにはできない!?
▲auじぶん銀行株式会社「コロナ禍におけるお金への意識調査」より
減った額は、
1~2割… 45.5%
3~4割… 30.7%
6月に行われた調査では、3人にひとりは給料が減ったというデータも。
「大企業に勤めるOggi世代の女性からも、夏のボーナスがカットされた、残業が減って収入がダウンしたという声を聞きます。今のところ変わっていない人も今後どうなるかわかりません。また、第2波の感染拡大の懸念もあり、経済が正常化するまでには時間がかかるはず。しばらくはお給料も元に戻らないと考えておいたほうがいいと思います」(森本さん)
TOPIC 3|支出にも変化あり! これから何にいくら使っていきたいか、考えるヒントに
▲auじぶん銀行株式会社「コロナ禍におけるお金への意識調査」より
今までは、外食や洋服、コスメなどが主な支出だったけれど、少し贅沢な食品をお取り寄せする、お気に入りの家具を買うなど、おうち時間を充実させる支出が増加。
「今の状況に不安を覚えて、将来のためにオンライン講座で勉強を始めたという人も。自分と向き合う時間が増え、自分は何に幸せを感じるのか改めて気づいた人も多いと思います」(森本さん)
TOPIC 4|物価の下落はいったんストップ。貯蓄が目減りするリスクは避けられない
4月の消費者物価指数が3年4ヶ月ぶりにマイナスになったものの、6月には下げ止まり横ばいに。
「物価が下がったといっても、ふだんの生活で必要なものの価格が下がったとはいえません。長期的に見れば物価は上昇傾向です」(森本さん)
TOPIC 5|「キャッシュレス決済」と「ネットショッピング」はますます加速
「人との接触を減らす目的もあり現金をやりとりする機会は今後も減少するはず。〝どれくらいお金を使ったかわからなくなりそう〟と言う人もいますが、家計簿アプリを使えば収支は自動的に反映され、確認しやすくなります」(森本さん)
TOPIC 6|投資を始める人が急増! 市場が不安定なときこそ基本の「ドルコスト平均法」で運用を
日経平均株価は3月に16,000円台まで下落したものの、6月にはコロナ前の水準まで回復。
「もはや投資の好機といわれる状態ではありませんが、お金に対する危機感をもつ人が増え、投資の相談件数は増加しています。不安定な市場で安定的なリターンを得るためにおすすめの投資方法が『ドルコスト平均法』。価格が高いときは購入量が少なく、価格が安いときには購入量が多くなるため、平均購入単価を安く抑えることができ長期的にみれば高い確率でリターンが見込めます」(森本さん)
TOPIC 7|経済不安が大きいほどよく売れる「純金」が最高値を更新。
7月には1g=7,000円を超え、過去最高値を更新し続けている金。
「実体のある金は価値が下がりにくく、今後も価値がゼロになることはありません。金は株と逆の動きをするため、資産のリスクヘッジとして、純金積立をするのもおすすめです」(森本さん)
TOPIC 8|長く収入を得られるように手取り収入の2割は自分への投資を!
「お金の不安を軽減する最大の方法は稼ぎ続けること。長く安定した収入を得るためには、常に自分をブラッシュアップする必要があります。Oggi世代は、まさに自分を磨ける世代。資格をとるのはもちろん、〝経験〟も大きな自己投資。興味のあることにはどんどんチャレンジしましょう」(森本さん)
2020年Oggi10月号「今こそ見直してみよう! 働く私たちの『未来予想図』」より
イラスト/別府麻衣 構成/佐々木 恵・酒井亜希子・赤木さと子(スタッフ・オン)
再構成/Oggi.jp編集部