林 和泉さんってどんな人?
東京・六本木の中心部にある「文喫」。スタリッシュな佇まいのこのお店は、2年前、日本で初めて入場料のある書店としてオープン(平日1650円、土日祝1980円:いずれも税込み)。
店内に並ぶ本は、小説やビジネス、アートに漫画、さらには一般の書店では手に入りにくい珍しい本まで約3万冊。来店者はお茶を飲んだり、横になったりしながら自由に本が読めて、気に入った本は購入することができる。
この新しいスタイルの書店「文喫」の副店長を務めるのが、今回ご紹介する林和泉さん。
−−「文喫」副店長になった理由とは?
岐阜県出身の林さんは、幼い頃から毎週末、父にくっついて図書館に通っていた。さまざまな本に触れるのが楽しみで、高校生になるまで欠かさず通い続けたという。
「自分の人格を形成していく中に、本は身近にあった」。こう語る彼女は、大学卒業後、書店に本を卸す日本出版販売に入社。そして3年前に「文喫」を作るプロジェクトが始まると、店長とともに店のコンセプト作りから携わった。
林 和泉さんの「7つのルール」
さて、そんな彼女が「いつもしている7つのこと」=「セブンルール」とは…?
■1. 1タイトル1冊しか仕入れない
一般的な書店と違い、1タイトル1冊しか仕入れないのがルール。できるだけ多くの本を揃えることによって、お客さんのさまざまな興味に応えたいという。
■2. 検索機を置かない
店内には、検索機が置かれていない。目的の本をピンポイントで見つけるのではなく、あえて探してもらうことによって、その過程で偶然の出会いが生まれるから。
■3. 月曜日は父親とメールする
日々業務に追われる彼女だが、月曜日は父親とメールをするのが決まり。これは大学生で一人暮らしを始めて以来、ずっと続いている習慣。
■4. 仕入れに迷ったらTwitterで検索する
仕入れる本を選ぶとき、迷いが生じることも。そんなときは、情報が早く出るTwitterで出版社の気合いをはかり、本に対する想いが詰まっているものを仕入れる。
■5. 常にしおりを持ち歩く
「文喫」は図書館ではないので、置いてある本はあくまで売り物。お客さんに本をきれいに扱ってもらうため、しおりを持ち歩き必要に応じて配っている。
■6. 煮詰まったときはみじん切りをする
在宅ワーク中、考えが煮詰まったときはみじん切りをする。林さんにとって料理は、頭をリセットする貴重な時間。
■7. とにかく多くの本に触れる
お客さんから本の好みを聞き、要望に沿った本を選ぶのも林さんの仕事。そのため、とにかく多くの本に触れるように注力しているそう。そして自分のおすすめとお客さんの欲しいが重なる瞬間が彼女にとっての幸せ。
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次回の「7ルール」の放送は、9月15日(火)よる11時00分~。主人公は、注目の不動産メディア・cowcamo 編集長の伊勢谷亜耶子さん。
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