ライター・安本由佳が悩める女性の人生にアドバイス♡<働く女性のお悩み相談室#6>
こんにちは、ライター・安本由佳です。
およそ1年前から、Instagramのストーリーズでお悩み相談を受けています。
私自身すべての「正解」を知っているわけではありませんが、相談者さんの立場に立って真摯に考え発信し続けたところ、連日たくさんのお悩みが届くようになりました。
Oggi.jpでは、いただいたお悩みの中から、ぜひ皆さんと共有したい内容をピックアップ。一緒に答えを探していきます。
前回記事:『いい感じだった彼と音信不通に… 自滅LINEに要注意!<働く女性のお悩み相談室#5>』
お悩み相談は、現在もInstagramのストーリーズで受け付けています(匿名も可能)。真剣な相談内容には、種類を問わず可能な限りすべて答えます。
さて… 今回みなさんと一緒に考えたいお悩みはこちら!
夫婦になったら、もう恋愛は諦めるしかない…?
お悩み:結婚して5年が経ち、夫にときめくことがなくなってしまいました。特に出産してからは夫を男として見ることができなくなり「もう愛していないのかも」と感じることも…。夫婦関係を修復するにはどうしたらいいでしょうか。
冒頭からいきなり夢のない話をしますが(笑)、人間は脳で恋をしています。
恋に落ちるとき人間の脳がどういう働きをしているかというと、腹側被蓋野という部位から快楽を感じるドーパミンが分泌され、それによって高揚感を感じているそうです。
男女が出会い子孫を繁栄させるための、抑えきれない脳の衝動。それが恋です。
…だとすれば当然、そんな衝動が長年続くわけないですよね。
結婚して5年が経ち、夫にときめかなくなった相談者さんは何も悪くありません。当たり前なんです。
男も女も永遠にときめきを感じたければ、数年周期で恋愛対象を変えていくしかないということ。
じゃあ、結婚した男女はもう恋愛を諦めるしかないのかというと… 私はそんなことはないと信じています。
なぜなら「恋」と「愛」は別だから。
以前(2015年)、ファッションビル ルミネの広告で「恋は奇跡、愛は意思」というコピーがありました。天才! と思って駅のホームで写真を撮ったのを覚えています(笑)。
そう。愛って、きっと意思なんです。「この人と愛を育くもう」という強い意思。
そして、この意思を継続して持ち続けるための糧となるのが「恋の記憶」なのではないでしょうか。
出産後、妻が夫に対して愛情を失ってしまう理由
相談者さんのように、出産を機に夫に対し愛を感じられなくなった… という女性、きっとたくさんいると思います。
子どもを産むと優先順位が変わり、当然、子どもが第一になります。
子どもを守り育てるために母親は身も心もハードモードで初めてだらけの毎日を乗り越えていくわけですが… そんな中、夫だけが変わらず自由を謳歌していたりするわけです。イライラしないわけがないですよね。
すると夫が妻の苛立ちを察し「手伝うよ」と声をかけてくる。この言葉に、妻はさらに不満を募らせます。いや、そもそも「手伝う」って何!? あなたの子どもなんですけど!?
もちろん夫側にも言い分はあるでしょう。
「生活費を稼いでいるのは自分だ!」
「できる範囲で協力しているのに、邪険にされるのはおかしい」
どちらの言い分も間違ってはいません。(個人的には、子育てには女性しかできないことも多いわけだから、男性には自らの限界を理解し女性に感謝と労わりを十分に伝えて欲しいですが…)
要はもう、お互いにいっぱいいっぱいなんですよね。夫婦愛について考える時間も心の余裕もない状態。
けれど、愛は意思です。お互いが意思を放棄してしまったら夫婦関係の悪化は免れません。
定期的に「恋の記憶」を思い出そう
なかなか難しいのは承知ですが、忙しい毎日に忙殺され余裕を失くした時こそ、お互いに愛の意思を取り戻す努力が必要です。
先ほど「愛の意思」を継続して持ち続けるための糧が「恋の記憶」なんじゃないか、と書きましたよね。
例えば、思い出の場所に行く・好きだった映画を一緒に観る・昔の写真を見返す・ゆっくり昔話をする …etc.。
特別なことじゃなくてもいいと思います。二人が自然に恋の記憶を思い出すきっかけを作ってみてはどうでしょうか。
記憶は時間が経てば経つほど薄れていってしまいます。年齢とともに記憶力も悪くなりますしね。。
なので面倒臭がらずに時間を作り、定期的に恋の記憶を思い出す。そうすることで愛の意思を取り戻すことができ、夫婦愛を継続させられる。
こういう努力をお互いが意思を持って続けられること。
きっと、それこそが「愛」なんです。
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ライター 安本由佳
慶應義塾大学法学部法律学科卒
化粧品メーカー広報、損害保険会社IT部門で勤務したのちフリーランスへ。2015年から軽井沢に住まいを移し、ホテルやカフェのPRに従事するほか軽井沢暮らしを紹介するコラムを連載中。2016年〜2020年1月 東京カレンダーWEBにて執筆。男女のリアルな恋模様を描いた小説が話題を呼び、秋に書籍出版を予定している。