TVから生まれた流行語から出題!「態度L」、その意味とは!?
漫才ブームが巻き起こり、とんねるずやダウンタウンなどのお笑い第3世代が台頭した1980〜90年代のバラエティ黄金期には、テレビ番組から生まれた流行語が数多くあります。その中から「テレビ番組からこんな言葉が生まれたの!?」と驚く“死語”を、平成生まれのOggi新入社員がピックアップ!
今回は伝説のバラエティ番組が生んだ流行語「態度L」について深掘りします。この「態度L」とはどんな状態を指す言葉なのか、ご存知ですか?
「態度L」が流行語としてよく使われていた当時は、どのような意味で使われていたのでしょうか? 下のヒントを参考にして、ぜひ意味を考えてみてください!
A子「あの娘、ちょっと態度Lじゃない?」
B子「ほんとね! きっとイケメンの彼氏ができたからよ」
◆正解は「態度が大きいこと」
「態度L」とは、目に余るほど態度が大きいことを指す言葉です。「L」は洋服サイズの「Large」の頭文字“L”から取られています。
「L」と聞くと、漫画『DEATH NOTE』の登場人物・「L(エル)」を想起してしまいますが、彼とは全く関係がありません。
いつからこのような言葉が使われはじめたのか定かではないのですが、一説によると1997年まで放送されていた人気バラエティ番組『とんねるずのみなさんのおかげです』で生まれた言葉だと言われています。お笑いコンビ「とんねるず」の石橋貴明さんが、コントの中で態度が大きい人に向かって「お前態度Lだなぁ〜」とツッコむシーンがありました。
「お見合い」や「コンパ」という意味の「ねるとん」という言葉を流行らせたのもとんねるず。当時の若者に与えた影響力の大きさが伺えますね。
派生語として、「態度L」よりもっとふてぶてしい人には「態度LL」、小心者な人には「態度S」という言葉があり、主に当時の若者が使っていました。
◆その他には「高慢ちき」「タカビー」など
「態度が大きい」という状態を表す死語には、その他にも「高慢ちき」・「タカビー」(または「タカピー」)があります。「高慢ちき」とは、人を見下すという意味の「高慢」に、「〜的な」「そのような人」というニュアンスをがある「ちき」を組み合わせたもの。
一方「タカビー」とは、高圧的な態度という意味の「高飛車」をもじったもので、高飛車で偉そうな態度の人を指します。特に、お高く止まったお嬢様に対してよく使われました。
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いかがでしたか? 今回はテレビから流行した“死語”をご紹介しました。実は、バラエティ番組の黄金期に生まれた流行語はまだまだたくさんあります。今聞いても、クスッと笑ってしまうような斬新で面白い“死語”をご紹介するので、お楽しみに!
構成/篠﨑 舞