レイソン美帆さんってどんな人?
昔ながらの個人商店がいまも息づく東京・高円寺。この町で昭和8年以来愛され続けているのが、老舗銭湯「小杉湯」。名物のミルク風呂など3種類の熱風呂と、水温10度の水風呂を繰り返し入る「交互浴の聖地」として知られている。
常連客のみならず初心者に優しいところも、「小杉湯」の魅力のひとつ。イラスト付きの説明書きや浴室内で様々なイベントを開くなど、銭湯の新たな価値を発信し続けている。
そんな「小杉湯」の裏方をまとめる番頭が、今回ご紹介するレイソン美帆さん。実は彼女自身も、かつては普通にお風呂を楽しみにして来ていた小杉湯の常連だった。
−−銭湯「小杉湯」の番頭になった理由とは?
宮崎県出身のレイソン美帆さん。進学を機に18歳で上京し、高円寺に住み始めた。卒業後は銀行に就職。しかし本当にやりたい仕事ではなく、当時は最低限の仕事をこなすために「見ない・聞かない・振り向かない」という三原則を立てていた。
そんなある日、いつものように小杉湯に行き、入浴していると「番台やってみない?」と誘われ、この日をきっかけに番台に座るようになった。
「泊まる銭湯」という名で小杉湯近くに民泊をしながら日本文化・銭湯を体験できるツアーも企画。昨年には銭湯が縁で、イギリス出身のクリスと国際結婚をした。
小杉湯の常連客には「何も持たずに、ぷらっと来て入れる」「好きすぎてこの銭湯の近くに引っ越したくらいホッとできる場所」といった熱狂的なファンが多い。
レイソン美帆さんの「7つのルール」
さて、そんな彼女が「いつもしている7つのこと」=「セブンルール」とは…?
■1. エプロンの右ポケットには100円、左ポケットには50円
開店前は、タオルの洗濯に買い出しと、文字通り走り回る彼女。併設するコインランドリーで洗濯するタオルは、なんと1日に600枚以上。1秒たりとも時間を無駄にしないように、小銭は左右のポケットに分けて入れるのがお決まり。
■2. 常連を特別扱いしない
銭湯は、みんなのものであって誰かのものではない。だからこそ、常連でも特別扱いしないのが彼女のポリシー。常連には、初めて来た人に使い方などを教えてほしいと思っているそう!
■3. 1回会ったら友達
レイソンさん夫婦は、高円寺から電車で1時間半の奥多摩への移住を計画中。そんななか、新しい土地でも、会う人会う人誰彼構わず声を掛ける彼女。「1回会えば友達」というのがスタイル。
■4. 1人にして欲しいときは「SPACE!」
結婚1年目、仲の良い2人だが文化の違いに悩むことも。そんなときは、「SPACE!」と言って距離を取って心の隙間を埋めるのが、夫婦円満のコツ。
■5. 息抜きはゴシップニュース
仕事の合間、彼女が息抜きのために見ているのが、アメリカ系のゴシップ誌。「セレブって大変だな、そしたら自分はまだまだ大変じゃないな」と思えてくるのだとか。
■6. ダサい格好をする
あえてダサい格好をするのが彼女のこだわり。なぜなら、「小杉湯」を近寄りがたい空間にはしたくないから。 敷居はダサい格好で下げ、老若男女が来やすくするのがポリシー。
■7. 見る・聞く・振り向く
彼女はいま、従業員に目を配り、お客さんの話に耳を傾け、いつも周囲を気遣う。それは、「見ない・聞かない・振り向かない」というルールで銀行の仕事をしていた、かつての自分と正反対の姿。銭湯に出合うことで壊れた、人との間に知らず作っていた壁。銭湯を通して人と人とつながる喜びを分かち合っていきたいという。
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次回の「7ルール」の放送は、7月14日(火)よる11時00分~。主人公は、著名人からの依頼が絶えない人気スタイリスト・百々千晴さん。
今回より、4人組バンド「クリープハイプ」のフロントマン・尾崎世界観さんと、元欅坂46の長濱ねるさんが新キャストとして加わった「7ルール」。新たなメンバーで展開される会話にも注目です!
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