日本のセックス事情って遅れてるの?
突然ですが、あなたは最近いつセックスしましたか? パートナーがいる人でも大いに楽しんでいます、と答えられる人って少ないのでは? 私もいつだったか明確に答えられません(泣)。新型コロナウイルスの影響で、ということにしておきます。。
なぜそんなことを思ったかというと、海外の友人のセックス事情を聞いたことから。調べてみると、日本は世界の中でもセックスに重きを置いていない「セックス後進国」のようです。年間のセックスの回数や満足度は軒並み下位な日本ですが、その一方でAV産業は世界的に有名。性欲という言葉がある以上、セックスの回数とAV産業って比例していいと思いません? なぜ反比例しているのでしょうか。今回がセックスについて考えます。
◆日本の性教育
みなさん、少し思い出してみてください。1990〜2000年に小中高生として過ごした私の記憶では、性教育について、男女の体の仕組みや変化・子供ができる過程(受精から妊娠・出産)・HIV感染について(病状・感染経路)とざっと習った気がします。それも保健体育という年に数回の授業で学ぶ程度で、そこにプラスして少しセクシャルマイノリティの話があったくらい。教育というよりそんな人がいま~すという程度でした。
もちろん各学校によって性の教育はさまざまかと思います。今回は私の経験ベースで話を進めさせてね。
振り返ってみると、パートナーとの接し方、好きという気持ち、セックスの仕方って教えられたかしら? さまざまな性の趣向があるAV。もしこの映像で勉強していたのだったら、間違った知識がつく可能性もあります。それに女性は男性より年齢によって大きく体の変化があり、それに伴った精神的な面をもう少し男子生徒に学んで欲しかったなーと当時感じていました。
海外はどうでしょう。性教育先進国と言われるフィンランドの友人(30歳)にどんなことを学んできたのか聞いてきました。
◆フィンランド式性教育
フィンランドの場合、幼児期、日本でいう小学校就学前の5、6才から性教育が始まるそう。もちろんこの段階でセックスにフォーカスした教育ではなく、大人との体の違いや好きという気持ちなど疑問に感じる点を子供の成長段階に応じて家庭や教育の現場で教えるようです。仕組み・体制が整っているのですね。
思春期になれば、自慰行為、オーガズム、性行為、コンドームのつけ方や女性用生理用品までを、教師またはグループディスカッションを通して勉強。加えて、フィンランド含め欧州は同性婚が認められている国が多く、あらゆる性指向、マイノリティー教育も多くの時間を割いていると聞きました。
日本の友人男性に、コンドームの付け方はどこで知った? と聞くと、AVと答えていました。もしかしたら教育現場レベルでは教えられていないのかしら? これに限らず、フィンランドのように成長過程に合わせた教育(メンタル面の育成)や性の多様性を教える授業は、日本にあってもいいかもと思ったわ。
◆セックスの質を上げるためには?
セックスの満足度の高い国は、セックス=快楽ではなく、「パートナーとの相性または感情的な繋がり」「セックスの質」「パートナーへの配慮」という意見が上がるそう。これに比べて日本はどうかしら?
と、ここまで教育について触れてきましたが、授業で習ってないからしょうがない、と悲観的にとらえるのではなく、これからどんな風にパートナーと接するか、ポジティブに考えていきましょう♡
セックスの質を上げることについて。この答えは、ありきたりですが、やはりパートナーとしっかり会話をすることだと思います。セックス中であっても、日常会話であってもです。
女性同様、男性もエロティックな気分になれないときもあります。そんなときはお互い無理をしなくてもよいかと思いますが、レスへつながるような断り方、会話ではいけません。自分ばかりの理由ではなく、相手の気持ちをよく聞くこと、パートナーにできることを一生懸命に考えてあげることをして欲しいです。
またセックスレス解消のため、セクシーな下着を付けたり、アブノーマルなセックスにチャレンジするのはかえって逆効果だと思います。これらは一時的な効果であり、継続してパートナーとセックスするにはおすすめとは言えません。
性行為だけに重きを置くのではなく、セックスをしない日でもハグやキスなどパートナーへの行動でお互いの気持ちを充実させて欲しいなと思います。健康で愛あるセックスを継続できる環境は、衣食住と並び大切な要因のひとつです。
男女の体の仕組みを含めた心を満たす教育は、今日の日本にあるか追求しきれていませんが、パートナーに優しい選択ができるような人が増えたら嬉しいですね。
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OLライター タケ子
恋愛コラムや指南書を読み漁り、婚活の糧にしているOLライター。スイーツや食にも興味あり♪