【目次】
・2020年の「夏至」はいつ? 冬至と日の出日の入りについても紹介
・夏至の意味と由来
・夏至の日照時間もチェック
・夏至に行われる祭りなど各地の風習や食べ物は?
・最後に
2020年の「夏至」はいつ? 冬至と日の出日の入り時間についても紹介
2020年の夏至(げし)は6月21日(日)です。このページでは、夏至の日照時間や日の出・日の入りの時間までをご紹介していきます。この記事を読んで、充実した夏至の日を過ごしてくださいね。
◆2020年の夏至と日の出日の入り時間
2020年夏至の日本各地の日の出日の入り時間を、国立天文台のデータを基にそれぞれ北から順にご紹介していきます。
札幌:日の出3:55/日の入り19:18
仙台:日の出4:13/日の入り19:03
東京:日の出4:26/日の入り19:00
名古屋:日の出4:38/日の入り19:10
大阪:日の出4:45/日の入り19:14
広島:日の出4:58/日の入り19:26
高松:日の出4:52/日の入り19:19
福岡:日の出5:09/日の入り19:32
沖縄:日の出5:38/日の入り19:25
◆2020年の冬至と日の出日の入り
2020年の冬至は、12月21日(月)。2020年の冬至の日本各地の日の出日の入り時間を、国立天文台のデータを基にそれぞれ北から順にご紹介します。
札幌:日の出7:03/日の入り16:03
仙台:日の出6:49/日の入り16:20
東京:日の出6:47/日の入り16:32
名古屋:日の出6:57/日の入り16:44
大阪:日の出7:01/日の入り16:51
広島:日の出7:13/日の入り17:04
高松:日の出7:06/日の入り16:58
福岡:日の出7:19/日の入り17:14
沖縄:日の出7:12/日の入り17:43
夏至の意味と由来
日本には1年を24分割し、それぞれに季節を表す言葉をつけた二十四節気(にじゅうしせっき)という季節の呼び名があります。「夏至」は、その二十四節気の1つ。1年の中で最も昼の時間が長くなる日のことです。また、太陽の南中高度も一番高くなります。
反対に、1年で最も昼の時間が短い日を冬至(とうじ)と言います。そして、昼と夜の長さが同じ日は春分(しゅんぶん)・秋分(しゅうぶん)。春分・夏至・秋分・冬至を春夏秋冬の中心として「二至二分」(にしにぶん)と呼びます。
夏至の日照時間もチェック
夏至の日照時間は1年で最も長いことを説明しましたが、どれくらいの長さになるのでしょうか。東京と札幌を例に挙げて、それぞれ説明しましょう。
◆夏至の日照時間「東京」
2020年の6月21日(日)の日の出の時間は4:26、また日の入りの時間は19:00です。したがって、東京の日照時間は約14時間34分になります。
◆夏至の日照時間「札幌」
一方、札幌はというと、2020年6月21日(日)の日の出の時間は3:55、また日の入りの時間は19:18です。したがって、札幌の日照時間は約15時間23分になります。
東京と札幌を比べると、札幌の日照時間が約49分長いことになります。東京よりも寒い地域である札幌の方が日照時間が長いというのは、意外ですよね。
この理由は、夏至の時の地球は、北半球が太陽の方に23.4度傾いているからなんです。つまり北半球の中でも、北の方が太陽の光を長く浴びられるので、日照時間が長くなっているんですよ。
夏至に行われる祭りなど各地の風習や食べ物は?
夏至の日に行われる各地のお祭りや風習、食べ物をご紹介します。これらを参考に2020年の夏至を楽しんでくださいね。
◆夏至に行われる各地の風習
スウェーデンのミッドサマー
スウェーデンは、夏至の日をクリスマスと並ぶ大切な祝日としてお祝いしています。長い冬が終わりを告げ、夏の到来を「ミッドサマーの祝日」として盛大に祝います。
夏と冬で日照時間が大きく違う北欧だからこそ、喜びもひとしおなのでしょうね。この日を境に1、2ヶ月の長い夏休みに突入する人も多いので、大人も大はしゃぎするんですよ。
スウェーデンの夏至祭では、草花で飾った柱を立て、生バンドと歌に合わせて、大人も子どももみんなで輪になり手をつないで踊ります。民族衣装を着ている人や野の花で冠を作って頭に載せている人もいて、ピースフルな雰囲気が漂いますよ。
ちなみに、スウェーデンまで行かなくても、日本でスウェーデンの夏至祭を楽しむことができる場所があります。それは、北海道石狩郡当別町のスウェーデンヒルズ。
しかしながら、2020年の夏至祭は、新型コロナウイルス感染拡大の影響により中止が決定しています。来年は無事に、開催されることを願うばかりです。
二見興玉神社(ふたみおきたまじんじゃ)の夏至祭
スウェーデンの夏至祭は、大勢の人が集まるにぎやかなお祭だと先述しました。一方、日本で有名な夏至祭である、二見興玉神社(ふたみおきたまじんじゃ)の行事は打って変わって、厳かな禊になります。
天照大神を迎えるためのお祭りで、白装束を着た300人近い男女が祝詞を唱えながら海に入り、朝日に向かって国家を斉唱します。
しかしながら、こちらの行事も2020年は新型コロナウイルス感染拡大の影響により、祭典は神職のみで行われ、鎮魂・禊行事は中止となりました。
◆夏至に食べられる旬の食べ物
関西の夏至はタコ
夏至は、田植えの時期と重なっていることをご存知でしょうか? そして夏至から数えて11日目、田植えが終わる頃を半夏生(はんげしょう)と言います。この半夏生に、関西地方ではタコを食べる風習があるのです。
これは、稲の根が四方八方にしっかりと根付くように、稲穂がタコの足の吸盤のように立派に実るようにと、豊作を祈った風習からきているんですよ。ちなみに、マダコは6月~7月が旬。昔からの風習に倣い、旬の味覚である美味しいマダコをいただくのもいいですね。
関東の夏至は新小麦餅(しんこむぎもち)
一方、関東では夏至に、新小麦で作った焼き餅を食べます。この焼き餅の呼び名は、「新小麦餅」。田植えが終わる半夏生になると、感謝と豊作を祈り、新小麦餅を食べます。
最後に
夏至の日照時間や日の出・日の入りの時間、各地の風習、食べ物をご紹介してきましたがいかがでしたか? 夏は生命が躍動する季節。祝日ではないので忘れられがちですが、2020年は夏至の意味を噛みしめながら6月21日を大切に過ごしたいですね。
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