山中歩さんってどんな人?
今回ご紹介するのは、いちご農家の山中歩さん(38)。山口県の岩国市で夫とともにいちご農園を経営している。畑の規模は決して広くはないが、その分丁寧に育てていて、もぎたての完熟いちごを直接販売している小屋には、連日行列ができる。
手間ひまをかけて育てられているにも関わらず、その価格は小粒で1パック450円、中粒でも540円と、ごく一般的な相場なところもウリ。
−−いちご農家になった理由は?
大阪府生まれの山中さんは、果物農家だった祖父のつくる梨が大好きだった。農家の役に立ちたいという夢をもち理系の大学院で研究。その後、農薬メーカーの研究スタッフとなった。
しかし、入社早々に大きな矛盾を感じることに。農薬は、天候や病気の影響で作物が不作のときに売れる。農家が苦しい時期に会社の売り上げが伸びることを、喜べなかったのだそう。
そして会社を退社し、夫婦での2年間の農業研修などを経て夫の故郷、山口県にいちご農園をオープン。はじめは栽培に失敗したこともあったが、3年目からようやく軌道に乗り始め、現在11年目となる。
山中歩さんの「7つのルール」
さて、そんな山中さんが「いつもしている7つのこと」=「セブンルール」とは…?
■1. 上まで赤くなってから収穫する
いちごを収穫する際、ヘタのギリギリのところまで赤くなっているものを収穫するのがルール。白いままだと、おいしさが最高潮ではないのだとか。
■2. もぎたてをその場で売る
山中さんは、もぎたてのいちごを直接お客様に販売している。いちごは採った時点で熟すのが終わってしまうので、完熟してから収穫し、一番おいしい状態のいちごを売る。
■3. 1株1芽にする
いちごを栽培する際、〝1株1芽〟にするのが山中さんのこだわり。ひとつの芽に栄養を集中させることで、特別ないちごを生み出す。
■4. 休日は子どもと四つ葉のクローバーを探す
休日は、子どもと一緒に近所で四つ葉のクローバーを探すのがお決まり。この習慣を始めてから、農園に運が回ってきたように感じているという。
■5. 毎日アップルウォッチをつける
一緒にいる時間が長い夫と喧嘩を減らすためにしていること、それはアップルウォッチを肌身離さず身に付けること。いままで電話に気付かないことが多かったが、スマホと連動して着信を伝える機能を備えたアップルウォッチをつけることによって、夫がイライラすることが減ったそう。
■6. パック詰めは1回で成功させる
パック詰めは1回で成功させるのがルール。何度も動かしてしまうと、いちごが潰れてしまう懸念があるため。
■7. 畑は増やさない
手間がかかるため生産数を少なくしている山中さん。せめて畑を拡大するよう同業者から勧められているが、畑は増やさないのがポリシー。少量でも自分なりの100点をつくるため、いまの畑で大切にいちごを栽培し続ける。
次回の「7ルール」の放送は、4月7日(火)よる11時00分~。主人公は、東急ハンズ売り場づくりのスペシャリスト! 東急ハンズ・渋谷スクランブルスクエア店、グループリーダーの末廣三知代さん。
Oggi.jpでは、番組を振り返りながら仕事をする女性たちへのヒントを見つけていきます! 次回もぜひチェックしてみてくださいね♡