国内最高峰「炭焼ステーキ 麤皮/あらがわ」の分店「築地ステーキ 哥利歐/ごりお」が狙い目!
肉好きはもちろん、国内の美味しいものに興味がある人ならばきっと耳にしたことがあるであろう「本店 新橋田村町 麤皮/あらがわ」。ディナーの客単価はお一人様約8万以上! とてもじゃないけれど、官僚や政治家になるか、大富豪と結婚でもしなければ、一生に一度も行くチャンスがなさそう。
でもある耳寄りな情報が届いたのです。この「本店 新橋田村町 麤皮/あらがわ」で提供されている特選但馬牛をなんと15,000円で堪能できるよ♡ と(2名様以上でのご来店につき)。
客単価8万は無理でも、15,000円ならと胸がときめきます! 秘密は「本店 新橋田村町 麤皮/あらがわ」の分店「築地ステーキ 哥利歐/ごりお」ならランチが15,000円という価格設定ということ。
とはいえ、よくよく聞いたところ、「本店 新橋田村町 麤皮/あらがわ」と分店「築地ステーキ 哥利歐/ごりお」は、どちらも特選但馬牛を扱っているのですが、提供牧場などに違いがあるとか。
もちろんランチ15,000円というお値段も安くはありません。でもちょっと春物の服や化粧品のお買い物をセーブすれば、行けちゃうんじゃない? ということで早速行ってみることに! ちなみに「築地ステーキ 哥利歐/ごりお」の夜の客単価は約4万円。超高級店であることは間違いありません。
いざ「築地ステーキ 哥利歐/ごりお」でランチを実食!
都営大江戸線「築地市場」A3出口より徒歩3分、東京メトロ日比谷線「東銀座」6番出口より徒歩5分に位置する「築地ステーキ 哥利歐/ごりお」。夜は会社社長さんなど接待利用の方が多いそうで、哥利歐がある通り沿いは高級店が多くあるので送迎のお車がずらりと店前に並ぶとか。でもランチには銀座界隈で働く女子同士や、ママ友の集まり、記念日の若いカップルもいらっしゃいますよ、と優しく出迎えてくれたのは、この店でソムリエをつとめる増子さん。
ちょっと奇抜な店名は、美食家で有名なフランスの文豪、バルザックの小説「ゴリオ爺さん」からインスパイアされたものだそう。「本店 新橋田村町 麤皮/あらがわ」の麤皮もバルザックの小説のタイトル。
「本店 新橋田村町 麤皮/あらがわ」は1967年創業、そしてこちらの分店「築地ステーキ 哥利歐/ごりお」は1984年にオープン、といずれも老舗。
▲築地市場跡地からすぐの場所に佇む店。表にも恭しく「新橋麤皮分店」の文字が! ありがたさ倍増です。
▲シャンデリアが灯るシックな店内。お昼間なのにとってもムーディで素敵です。席数は16席。席は1Fにあり、地下はお化粧室とワインセラーがあるそう。
さてお得、お得といっても15000円のランチは決して安いものではありません。ではどうお得なのかというと、「本店 新橋田村町 麤皮/あらがわ」と同じ兵庫県三田市などで大切に育てられた特選但馬牛。この「築地ステーキ 哥利歐/ごりお」のディナーメニューを拝見すると、サーロインだろうとフィレだろうとランプだろうとイチボだろうと、希少な純血統但馬牛だからお肉100gにつき1万円というのがデフォルトなのです!
では今回いただくランチは? というと、前菜やらデザートやらあれこれ付いて、お肉もたっぷり150gがいただけて、ランチコースのお値段が15000円。つまり夜ならばお肉だけで15000円かかってしまうところを、お肉以外にも盛りだくさんなコースでいただけるという仕組み。
▲こちらがランチコースのメニュー。2名様以上でのご来店につきひとり15,000円(税サ別)ですが、充実の内容なので納得。
それでは私がいただいたランチをすべてご紹介します。
◆前菜料理 自家高温燻製サーモン
▲一皿目の前菜。週に一度、店の炉窯で一尾まるごと燻製されるスコットランドサーモン。見た目以上にしっとりほろほろと口で溶けていく食感に感激。きゅうりのピクルスとタデ、レモン添え。
◆ビーフコンソメ(デミタス)
▲デミタスカップで供される上品なコンソメスープ。濃厚なのにくどさはなく、滋味深い味わい。最高級の特選但馬牛のスジやステーキに使用しないお肉を贅沢に使用しているそう。
◆本日のサラダ
▲季節の素材を取り入れたサラダは酸味を効かせた自家製ドレッシングで。この日はぷりぷりとした才巻エビを用いたサラダでした。
◆炉窯温パン
▲店の炉窯で焼きなおされたパンは、見た目以上に皮がパリッ中がモチっとしてたまらなく美味しい。パンは赤坂にあるドイツパンの名店「カーベケージ」から仕入れているそう。
◆特選但馬牛炭焼ステーキ
お肉はまず生の状態でプレゼンテーションが♡
▲こちらが特選但馬牛サーロイン300g(二人用)。美しい! この日のお肉は、兵庫県三田市でも有名な勢戸牧場で育てられた33ヶ月の雌の未経産牛。ランチのお肉はサーロインのほかに赤身も選べるそう。人気はサーロインということで、今回はサーロインをチョイス!
▲炉窯で焼き上げる前に、串打ち。いよいよ焼き上げです!
▲北村シェフによる鮮やかな手つきで塩と胡椒が振られ… いざ炉窯へ。
▲紀州備長炭を用いた炉窯は1000度以上の温度。ここにお肉を素早く入れます。
▲あまりのシェフの素早さにシャッターが追いつかず! 片面1分ちょい、返して1分ちょい。さらに炉窯の中の輻射熱で10分ほど置くのがポイント。
▲神々しく焼きあがったサーロインステーキ。切り分けの量をここで相談。例えばカップルならば女性は少し少なめに… などとお願いができるそう。
▲私のもとへやってきたサーロインステーキ。焼き加減はレア寄りのミディアムレアとオーダーしたのですが、表面はカリッとそして中は美しい赤! 見ているだけでもうっとり。
▲お肉とともにテーブルにサーブされたのが、塩胡椒とこちら。自家製のマスタード。イメージ以上にピリッと辛いですが、お肉の甘みを引き立ててくれます。
▲噛むたびに旨味が口いっぱいに広がる最高のお肉。ステーキってこんなに美味しいものだったのかと改めて感動しました。
サーロインながら融点の低い特選但馬牛は炉窯で焼かれることで無駄な油が落ち、イメージ以上にさっぱりといただけます。シェフによる塩胡椒のみでも十分に美味しく、後半にマスタードでアクセントをつけていただくのが鉄板。とにかく美味しいお肉をたっぷり150g堪能いたしました。幸せ♡
◆デザート
さて、最高級のステーキで気持ちもお腹もいっぱいになったところで、デザートタイム!
▲この日はお店の定番人気デザート、インカの卵を使用したクラシカルなプリン。たっぷりのカラメルと濃厚なたまごの味のハーモニーが抜群。添えられた大粒ないちごはあまおう。記念日は事前にお願いしたら、デザートのプレートに「Happy Birthday」や「いつもありがとう」などメッセージを入れてくれるそう。
◆特製ブレンド布ドリップコーヒー、小菓子
▲食後のお茶はコーヒーか紅茶を選べます。添えられたのは、自家製のマドレーヌとチョコレート。最後の最後まで一切手抜きなしの素晴らしいコースを楽しませていただきました。金縁のノリタケの食器… かつて実家で来客用に使っていたのと同じもので、なんだか懐かしい気持ちにもなりました。
以上が、「築地ステーキ 哥利歐/ごりお」のランチの全貌です。こちらのお肉は塊肉で焼くため、2名様以上でのご来店により1名様につき15,000円となります。記念日や自分へのご褒美など、とっておきのシーンにお出かけするのにぴったり!
私もまた機会をみつけて再訪したいです!
「築地ステーキ 哥利歐/ごりお」の公式サイトはこちら
取材/長谷川幸代