安藤香菜美さんってどんな人?
今回ご紹介するのは、膨大な部品から成り立つ飛行機の整備や点検を行い、大空の安全を守るスペシャリスト、JAL航空整備士の安藤香菜美さん(31)。
主な仕事内容は、飛行機が到着してから次に出発するまでの間に点検を行う「運航整備」と一定期間を飛んだ飛行機を整備工場の中で点検する「機体点検整備」。
朝・昼・夜のシフト制で、重い部品なども扱うこともある体力的にもハードな仕事内容。
−−JAL航空整備士になった理由は?
鹿児島県で生まれ育った安藤さん。実家は、空港の近くにあるという。
地元の高等専門学校を卒業後、ぼんやりと興味があった航空業界に飛び込んだ。外からは華やかに見えた世界だが、就職当初は理想と現実のギャップに戸惑い、「向いていないのかな」と思った時期もあったそう。
それでも、「とりあえず10年はやろう」と決意し、黙々と仕事に向き合ってきた。航空整備士の道に進んで既に12年目の彼女は、現在、シップリーダーと呼ばれる整備を担当する班長を任されることも多い。
安藤香菜美さんの「7つのルール」
さて、そんな安藤さんが「いつもしている7つのこと」=「セブンルール」とは…?
■1. ドライバーは右ポケットに入れる
突発的な事態にも対応するため、整備道具は常に持ち歩くという安藤さん。なかでもドライバーは頻繁に使うため、すぐに取り出せるよう右ポケットに保管。
■2. 休憩中はマニュアルを読む
休憩中は、マニュアルを確認してイメージトレーニングをするのがお決まり。お客様の予定を狂わせないようスムーズに業務を進めることに注力。
■3. 樋田(といた)さんからすべてを吸収する
整備の第一人者であり安藤さんの師匠でもある樋田さんが、今年、定年を迎える。そのため残された時間で可能な限りスキルを吸収する。
■4. 夜勤明けはスタバに行く
神経を使う作業が多い夜勤の後は、空港内にあるスタバに行くのが定番。飛行機を見渡せる席でリラックスするのが自分へのご褒美!
■5. 飛行機では翼が見える席に座る
年に数回、乗客として飛行機に乗るときに決めていること、それは翼の見える窓際の席に座ること。飛行機の動きを見るのが楽しいのだとか。
■6. 男女関係なく仕事を振り分ける
リーダーとしてチームをまとめるとき心がけているのが、一人の整備士として男女関係なく仕事を振り分けること。彼女自身が先輩からかけられた言葉に悔しい思いをしたこともあったそう。
■7. 乗客の「当たり前」を守る
安藤さん曰く、乗客にとって飛行機が安全に飛ぶこと、定刻通りに飛ぶことは当たり前。航空整備士の仕事は、直接、乗客に会うことはほとんどない。だからこそ旅をする人に思いを馳せて、その当たり前を自分で確実に守っていきたいという。
次回の「7ルール」の放送は、3月3日(火)よる11時00分~。主人公は、30食限定の立ち食いカレー店「サンラサー」店主・有澤まりこさん。
Oggi.jpでは、番組を振り返りながら仕事をする女性たちへのヒントを見つけていきます! 次回もぜひチェックしてみてくださいね♡