齋藤友香理さんってどんな人?
今回ご紹介するのは、ドイツを拠点に活躍する指揮者・齋藤友香理さん(36)。
音楽大学でピアノを専攻し、卒業後は小澤征爾に指揮を学んだ彼女。2015年には、若手指揮者の登竜門といわれるフランスのブザンソン国際コンクールで聴衆とオーケストラから贈られる最優秀賞に輝いた。
しかし指揮者の世界は狭き門。フリーで活躍するも、36歳ではまだまだ若手だという。
−−指揮者になった理由は?
サラリーマンの父、専業主婦の母のもと、東京の下町で生まれ育った齋藤さん。4歳のときにピアノを始め、大学まで続けていたものの、一人で演奏する寂しさを感じていた。
指揮者の道を志すきっかけになったのは、高校3年生の頃。ミュージカルで初めて指揮をしたことで、指揮者の魅力を知ったという。
その後、本格的に指揮を学ぼうと選んだ先が、ドイツのドレスデン。この地に移り住んで6年、譜面と向き合い続けている。
齋藤友香理さんの「7つのルール」
さて、そんな齋藤さんが「いつもしている7つのこと」=「セブンルール」とは…?
■1. リハーサルで完璧にしない
リハーサルでは、あえて完璧にしないのがこだわり。完璧でないほうが皆が本番に集中できるしスリルがあって楽しいと思うから。
■2. 本番前に3回ジャンプする
ステージに上がる前、齋藤さんが必ずするというのがジャンプ。3回ジャンプをすることで、自分の調子が整うそう!
■3. 体の調子はラジオ体操で調べる
異国での生活にも慣れたものの、日々欠かせないのがラジオ体操。毎日ラジオ体操をすることで、自分の身体の調子を確認している。
■4. 眠れないときは銅像に座って劇場を眺める
意外にもオーディションを受けては落選の日々だという齋藤さん。眠れないときは、銅像に座って劇場を眺め、〝いまここにいる理由〟を確かめている。
■5. 本番前のメイクは妹に任せる
本番前のメイクは、プロのフルート奏者でもある妹に任せるのがルール。同じく舞台に立つ者として、ちょうどいい距離感でサポートしてくれる大切な存在。
■6. 本番後は町内会の人たちと飲む
本番後は、コンサートを鑑賞した地元の町内会の人たちと飲むのが定番。クラシックは敷居が高いイメージを持つ人も多いが、気軽に演奏会に来てもらいたいという。
■7. 指揮以外では稼がない
いまは指揮者として充分に食べていけるわけではないが、指揮者以外では稼がないのが齋藤さんのポリシー。自らが導く音楽でオーケストラ、観客と1つになれる喜びを胸に、その道がどれだけ険しくても前だけを見続けている。
次回の「7ルール」の放送は、2月25日(火)よる11時00分~。主人公は、飛行機の安全を支えるJAL航空整備士・安藤香菜美さん。
Oggi.jpでは、番組を振り返りながら仕事をする女性たちへのヒントを見つけていきます! 次回もぜひチェックしてみてくださいね♡