中津川真生子さんってどんな人?
静岡を代表するB級グルメと言えば、「おでん」。真っ黒い煮汁が特徴的な「静岡おでん」は、県民のソウルフードとして愛され、静岡市内の中心街には、実に40軒以上が軒を連ねている。
なかでも、老舗中の老舗店としてその名を轟かせる店が「おがわ」。昭和23年の創業以来、70年間以上継ぎ足されてきたスープが染み込んだ甘みのあるおでんを求め、店は連日多くの客で賑わいを見せる。1番人気の「牛すじ」は、なんと一日1000本売れることも!
そんな全国から注目を集める「おがわ」を、三代目の母・光枝さん、弟の嫁・恵子さんと共に切り盛りするのが、今回ご紹介する中津川真生子さん(47)。
−−「静岡おでん おがわ」看板娘になった理由は?
曾祖母の代から続く「おがわ」の長女として生まれた中津川さんは、意外なことに、「子どもの頃はおでんが大嫌いだった」。
「母が毎日忙しそうにしているから、家族皆でご飯を食べることもなかったし、外食行ったこともないし、もちろん旅行にも行ったことがなかった」という。
高校卒業後は実家を離れ、歯科衛生士として勤務。しかし32歳のとき、2代目の祖母・末子さんが突然亡くなったことがきっかけで店に戻ってきた。
中津川真生子さんの「7つのルール」
さて、そんな中津川さんが「いつもしている7つのこと」=「セブンルール」とは…?
■1.糸こんにゃくは結ばない
仕込みは、すべて手作業で行う。なかでももっとも手間がかかるのが、糸こんにゃく。スープを中まで染み込ませるために、きゅっと結ばずふんわりと巻くのがこだわり。
■2.お客さんの自己申告を信じて会計する
値段によって串の色を変えるお店も多いなか、伝票は一切つけず、お客さんの自己申告を元に会計するのが「おがわ」のスタイル。お客さんを信じているからこそできるそう。
■3.毎日おでんTシャツを着る
買い物に行くときも、子どもの運動会に行くときも、365日、オリジナルのおでんTシャツを着るのが中津川さんのルール。いまは、おでんに感謝しながらお店に立っている。
■4.夕食は3家族分まとめて作る
3家族が別々に暮らしながらも、夕食はまとめて作り各々持ち帰るのが日課。大家族のように支え合って、仕事と家事の両立を図る。
■5.子どものお弁当は必ず手作り
多忙を極める中津川さんにとって、家族の団欒は夕食を囲むわずか10分間のみ。家族との時間が取れない分、どれだけ忙しくても子どものお弁当作りは欠かさない。
■6.移動中はB’zを聴く
週末は、お祭りやイベントに出店することも。そんな移動中の車内ではB’zの曲を聴くのが定番。大好きなB’zを聴いてテンションを高めているのだとか。
■7.365日スープに火を入れる
「スープは命の次に大事」「毎日火を入れるように」というのが、祖母の遺言。そのため定休日でも、スープに火を入れ続けるのが中津川さんのポリシー。子どもの頃は、何よりも店を優先する祖母や母が理解できなかったが、いまは、その背中を追うように365日店に立ち続けている。
次回の「7ルール」の放送は、2月18日(火)よる11時00分~。主人公は、クラシック界の新星、指揮者の齋藤友香理さん。
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