野田一江さんってどんな人?
大阪府豊中市にある箕面自由学園高等学校チアリーディング部「GOLDENBEARS」。1991年の創部以来、日本選手権での9連覇を始め、全国優勝を果たすこと実に30回以上、高校チアリーディング界で圧倒的な力を見せている。
そんな強豪チームの監督を務めるのが、今回ご紹介する野田一江さん(55)。チアリーディング部の創部から指導を続け、いまに至る常勝チームを作り上げてきた。
−−箕面自由学園高校 チアリーディング部監督になった理由は?
大阪で生まれた野田さんは、大学の音楽学科を卒業後、クラリネット奏者として活動していた。そして25歳のとき、音楽の非常勤講師として箕面自由学園に着任。
その直後「アメフト部を応援するため」にチアリーディング部が創部されることになり、野田さんに声がかかったという。
〝チア経験ゼロ〟の彼女が、見よう見まねで本場・アメリカのチアリーディングの映像を見て学んでいたとき……「感動して泣いたのが人生で初めてだった」。
そこから本格的に研究を重ね、創部6年目で初めて全国制覇。常勝チームへの階段を登り始めた。
野田一江さんの「7つのルール」
さて、そんな野田さんが「いつもしている7つのこと」=「セブンルール」とは…?
■1. 他校がやらない技を取り入れる
チームが日本一を獲るために心がけていることが、他校がやらない難易度の高い技を取り入れること。失敗する悔しさや成功した喜びを共有することで、信頼関係を築いていけると信じている。
■2. ノートで生徒の心の声を聞く
心の状態が演技に反映されるチアリーディング。生徒たちがベストなメンタルで演技に臨めるよう、ノートを通して生徒の声を聞くことを欠かさない。そして気になった生徒とは個別に話をして不安を取り除く。
■3. 家族の朝食は全員別メニュー
普段から、何よりチアリーディングを優先する野田さん。しかし家族が揃う朝だけは「好きなものを食べてほしい」という思いから、それぞれの好きなメニューを作るのが日課。
■4. 生徒の前では常に笑顔
生徒や親の思いを背負うプレッシャーもあるなか、生徒の前では常に笑顔でいるのがモットー。〝子は親の鏡〟のように生徒は自分の鏡なので、自分が率先して笑顔でいるよう徹底。
■5. テストの点数次第で練習から外す
野田さんはチアリーディングの指導だけにとどまらず、生徒たちの学業面にも目を配る。将来を見据え、たとえチームの主力でも学業を優先。そのため、テストの点数次第では練習から外すことも。
■6. ゲンは担ぎまくる
大会前に食べるのは「カツ」ばかり。そしてネイルは、チームカラーでまとめ、さらに神社にも足を運ぶ。できることは全部やって、〝ゲンを担ぎまくる〟のが野田さんのスタイル。
■7. 生徒とは距離を置く
野田さんは昔、生徒とプライベートでも仲良くしていたが、それが「監督のために」という余計な感情を生んだそう。そのためいまは、生徒と一定の距離を置いて見守るのがポリシー。「自分たちのために」やっていってほしいという。
次回の「7ルール」の放送は、2月11日(火)よる11時00分~。主人公は、三代続く「静岡おでん おがわ」看板娘・中津川真生子さん。
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