実はマナー違反だった?! やってはいけないお箸の使い方
お箸には嫌い箸(忌み箸)と呼ばれるマナー違反な使い方があるのをご存知ですか? 接待に同席し、会席料理を頂く際など、改まった席でも、スマートに振る舞えるよう、嫌い箸についてチェックしておきましょう。
今回は仏式のお葬式を連想させてしまう嫌い箸をお届けします!
◆移し箸(拾い箸、合わせ箸、箸渡し)
お料理を箸から箸へ受け渡すことを、移し箸といいます。
仏式のお葬式では、火葬後、遺骨を骨壷に納める際には、箸から箸へと遺骨を渡して骨壷に納めます。これを連想させるため、マナー違反とされています。
◆二人箸
食器の上で同じ料理を二人一緒に挟むことを、二人箸と言います。
仏式のお葬式では、火葬後、遺骨を骨壷に納める際には、二人で一つの遺骨を拾って骨壷に納めます。こちらも火葬を連想させるため、マナー違反とされています。
※遺骨を骨壷に納める方式は、遺骨を箸から箸へ渡すものと、二人で一つの遺骨を拾うものがあり、地域などによって異なります。
◆竹木箸(違い箸)
材質や長さが異なる箸を合わせて使うことを、竹木箸といいます。
仏式のお葬式で遺骨を骨壷に納める際に使う箸は、材質と長さが異なる箸を一膳として用いることから、マナー違反とされています。なかなか会食の場ではありえませんが、自宅でパッと手に取ったお箸が一揃いのお箸ではなかった、ということは起こりえますよね。
◆立て箸(仏箸)
お箸をご飯に突き立てることを、立て箸と言います。
仏式のお葬式では、死者の枕元に供える枕飯がこんもりと盛られたご飯に、お箸を垂直に立てることから、マナー違反とされています。
いかがでしたか? よくやっちゃう! というようなお箸の使い方ではありませんが、理由があってマナー違反とされるお箸の使い方であることから、広く忌み嫌われるお箸の使い方ともいえますので、覚えておいてくださいね。
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鶴田初芽
都内在住のOLライター。マナーインストラクターであり、実用マナー検定準一級や敬語力検定準一級など、ビジネスにおけるマナーや、マネーに関する資格(2級ファイナンシャル・プランニング技能士、金融コンプライアンスオフィサー、マイナンバー保護オフィサー)などを保有。丁寧な暮らしに憧れ、断捨離修行中!