「小説家志望のDV彼氏。アザができるほど殴られ… でも別れられない」弁護士・堀井亜生さんが回答 | Oggi.jp
Oggi.jp

おしゃれもキャリアも。働く女性のWebメディア

line instagram TikTok X facebook search

フリーワードで検索

人気のキーワード

  1. トップ
  2. 恋愛・結婚
  3. 恋愛あれこれ
  4. 「小説家志望のDV彼氏。アザができるほど殴られ… でも別れられない」弁護士・堀井亜生さんが回答

LOVE

2020.01.13

「小説家志望のDV彼氏。アザができるほど殴られ… でも別れられない」弁護士・堀井亜生さんが回答

人間関係トラブルに詳しい人気弁護士・堀井亜生さんが、ダメ男、ダメ上司など、Oggi世代の女性たちがハマってしまったトラブルをスッキリ解決する連載です。今回は、小説家志望のDV彼氏にハマってしまった女性からの相談。

弁護士堀井亜生さんの恋と仕事のスッキリ法律相談室!

テレビで人気の弁護士・堀井亜生さん。人間関係トラブルに詳しい堀井さんが、ダメ男、ダメ上司など、Oggi世代の女性たちがハマってしまったトラブルをスッキリ解決する連載です。

第1回目は、派遣社員の三ツ谷沙織さん(仮名・25歳・年収200万円)。

小説家志望の彼を支えたいのですが…

堀井亜生先生、初めまして。3歳年上の彼氏のDVに困っています。合コンで知り合った有名大学出身の彼は、私にはとても素敵で頭のいい人に見えました。有名大学の文学系の学部を出ていて、知識も教養もすごいんです。私は家庭の事情があり、高校卒業後すぐに働き始めたので、彼の知性がまぶしく見えました。

(c)Shutterstock.com

「今はサラリーマンだけど小説家になりたい」という夢を聞くたびに、自分にないものを持っているし、応援してあげたいと思って。3回目のデートで男女の関係になり、付き合うことになったのですが、それから少し経った頃、彼は上司と喧嘩したと言って突然会社を辞めました。

「これを機に小説家を目指して執筆活動を始めたい。文学賞を取るまで支えてほしい。賞を取ったら結婚しよう」と言うので、二人で家賃の安いアパートに引っ越して同棲を始めました。

彼は働かないので私の給料で生活していましたが、彼はずっと家で寝転がってスマホゲームをしてばかり。小説を書き始める様子がないどころか、今までまだ一作も小説を書き上げたことすらないと知りました。

「いつ書くの」「どんな小説を書くの」と聞くと、「今は構想を考えてるところだ」「文学作品はそんなに簡単に書けるものじゃない、頭の悪いお前にはわからない」と言って、殴ってくるようになりました。

私の顔のあざに気付いた友人に相談すると「彼はおかしい、すぐに別れた方がいい」と言われたのですが、私は小説が完成して賞を取れば、また優しい彼に戻ってくれると思っています。彼の役に立ちたいのですが、私にできることはあるでしょうか。(三ツ谷さん)

堀井先生のアンサー!

(c)Shutterstock.com

その彼、絶対にダメ男です! 今すぐに家を出て、友達にかくまってもらうなどして彼と別れてください。今のままだと命に関わるおそれがあります。DVは立派な犯罪です! 病院に行き、警察に相談しましょう。

彼は「謝るから帰ってきてほしい」と言ってくるかもしれませんが、彼がどんなに謝ってきてもそれは一時的なもので、暴力が収まることはありません。彼は沙織さんが逃げず、やり返してこないことに甘えて殴っているのでしょう。また、自分が働いていなくて小説も思うように書けないという劣等感を、あなたを服従させることで解消しているという面もあります。

DVを受け続けている人は、「自分にも原因があるんじゃないか」「いつか優しい彼に戻ってくれるんじゃないか」という思考に陥ってしまい、逃げなければいけないという考えが起きなくなります。

周りの人に「それはおかしい」に言われたら、自分には何かおかしいことが起きているのだと気付いてください。友達に「すぐに別れた方がいい」と言われるのですから、よほどひどいあざができているのでしょう。

(c)Shutterstock.com

沙織さんは「彼は頭がいいから小説家になれるはず」と思っているようですが、まだ小説を書いたこともなく、彼女に養ってもらっているのに書く努力をする様子もないのなら、彼が小説家になれる可能性はゼロです。

彼を支えたいという気持ちはわかりますが、その気持ちの奥には、ご自身が大学に行けなかった負い目がありませんか? 日本で有名と言われる大学を卒業した人はたくさんいます。養ってくれる女性を殴っている彼は、あなたに依存しているだけであなたを愛しているわけではないという現実に目を向けましょう。

好きな相手を暴力から守りたいと思うのが普通の考え方であって、好きな相手を殴りたいと思う人はいません。沙織さんのように養っている男性からDVを受ける女性は少なくありませんが、周りの助けを得て彼と離れることで彼の異常性に気づくことができるようになります。

目が覚めて心と体の傷が癒えたら、また新しい恋愛に踏み出してください。

取材/前川亜紀 イラスト/ チカツネナオ

弁護士・堀井亜生 

北海道出身、中央大学法学部卒。『ホンマでっか!?TV』(フジテレビ系)ほか、各メディア、講演等で活躍。夫婦・男女問題に関するリアルな事例の紹介と解説が好評。著書に『ブラック彼氏 ~恋愛と結婚で失敗しない50のポイント~』(毎日新聞出版)がある。趣味は料理、ピアノ。一児の母。公式サイトはこちら

Today’s Access Ranking

ランキング

2024.11.21

編集部のおすすめ Recommended

Follow Us!

Oggiの公式SNSで最新情報をゲット!

メールマガジン登録はこちら

最新記事のお知らせ、イベント、読者企画、豪華プレゼントなどへの応募情報をお届けします。

Oggi12月号で商品のブランド名に間違いがありました。114ページに掲載している赤のタートルニットのブランド名は、正しくは、エンリカになります。お詫びして訂正致します。
【消費税の価格表記について】 記事内の価格は基本的に総額(税込)表記です。2021年4月以前の記事に関しては税抜表記の場合もあります。

Feature

スマートフォンプレビュー

LINE公式アカウント 友だち募集中

働くすべての女性に向けて、
今すぐ役立つ「ファッション」「ビューティ」「ライフスタイル」
情報をお届けします。