「柔軟剤」で花粉対策! 効果的な柔軟剤の使い方とは?
寒い冬が過ぎれば、ポカポカな春。桜が綺麗でお花見の季節! そんな楽しい春の悩みといえば…「花粉症」。くしゃみや目の痒みなど辛いですよね。
そこで、今回、ライオン株式会社のお洗濯マイスター大貫和泉さんに「衣類の花粉対策」を教えてもらいました。
◆花粉が衣類に付着する理由
衣類の付着量は、衣類の生地によって異なります。ポリエステルやナイロン、綿のトレンチコートなどのつるんとした衣類に比べ、生地の凹凸に花粉がひっかかりやすいウールのセーターやコーデュロイ、フリースなどは花粉が付着しやすい衣類。
また、衣類に花粉が付着するのは、静電気も影響。ウールのセーターやフリースでも、静電気の発生を抑えた場合には、花粉の付着量は少なくなります。
◆お洗濯で使う「柔軟剤」が花粉対策に
毎日使っている柔軟剤は衣類をやわらかくしたり、香り付けするだけと思われがちですが、繊維の表面を滑らかにして、衣類同士の摩擦をおさえ、静電気をおさえる効果があります。
▲静電気による花粉の付着を防ぐ「ソフラン」
【花粉時期に効果的な柔軟剤の使い方のポイント】
1. 洗濯機で洗うなら洗濯開始前に「柔軟剤自動投入口」に。
そうすると、最後のすすぎの時に自動的に柔軟剤が投入されます。おしゃれ着用洗剤(アクロン)で手洗いの場合は、最後(2回目)のすすぎの時に柔軟剤を入れましょう。
▲おしゃれ着用洗剤「アクロン」
2. 柔軟剤のパッケージに「抗菌」などの記載があれば、抗菌効果も。静電気防止だけでなく、抗菌効果があると菌の増殖を防止できるため、部屋干し臭などの菌由来のニオイの発生を抑えることができます(※)。
※全ての菌に対して抗菌効果を有するわけではありません
◆外出前と家に入る前にすべき花粉対策
✔︎外出前
かばんとこすれる部分、スカートやコートの裾、裏地など、静電気が発生しやすい部分には、外出前に静電気防止剤をスプレーしておくことがおすすめ。また、家でお洗濯できない衣類にも◎。
▲静電気防止スプレー「エレガード」
✔︎家に入る前
室内の方が湿度が高いため、静電気の影響が弱まって花粉が落下する可能性があります。外出したら、家に入る前に玄関先でコートやスラックスの裾をはらう、衣料用粘着ローラーなどで花粉をしっかり払い落とすことが大切。
花粉症が辛い季節を少しでも快適に過ごすために、できる対策を1つでも実践していくことが大切。柔軟剤や静電気防止スプレー、衣料用粘着ローラーなどを使って対策しましょう。
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