吉田恵美子さんってどんな人?
いま、納豆不毛の地とされてきた大阪で注目を集めているブランド納豆がある。それが、大阪府大東市にある創業57年の納豆メーカー「小金屋食品」がつくる〝なにわら納豆〟。稲わらに自生する天然の納豆菌のみで発酵・熟成させた看板商品。
小金屋食品ではさらに10種類のトッピングが選べるカップ納豆や、納豆コロッケ、納豆アイスなどアイディア商品を次々に開発。
この会社の2代目社長として、納豆を作り提供し続ける女性が、今回ご紹介する吉田恵美子さん(55歳)。
−−小金屋食品の社長になった理由は?
小金屋食品の先代の社長である父のもと、三姉妹の長女として生を受けた吉田さん。創業当初は納豆不毛の地での挑戦は意外にも順調で、会社は成長していったという。
しかし大手食品メーカーが関西に進出し、価格競争の波にさらされ経営は苦しくなる。そんな矢先、父が病で急死。父の跡を継ぎ〝女性ならではの経営〟を目指すと決意する。
吉田恵美子さんの「7つのルール」
さて、そんな吉田さんが「いつもしている7つのこと」=「セブンルール」とは…?
■1.困っている女性を積極的に雇う
納豆づくりを行う従業員の多くは、さまざまな事情を抱えた女性。吉田さん自身がシングルマザーとして3人の子どもを育てた経験から、従業員に寄り添うように注力。
■2.わら納豆を作る
大手との差別化を図るためにこだわっているのが、納豆の原点でもある〝わら納豆〟をつくること。そのヒットにより、年商は父の時代の3倍にまで成長。
■3.ワクワクするパッケージにする
吉田さんが手がける納豆は、パッケージも女性受けのいいおしゃれなものが多い。お客さんにワクワクしながら納豆を選んでもらいたいという思いから。
■4.納豆は30回以上かき混ぜる
自宅でも頻繁に納豆を食べるという吉田さん。忙しいときでも30回以上はかき混ぜてネバネバした糸をしっかり引かせるのがおいしく食べるコツ。
■5.休日は女友達とゴルフする
休みの日は、女友達とゴルフをするのが定番。参加者には同じ女性経営者たちも多く、刺激をもらっているそう。
■6.値引きはしない
催事などに出展した際にも、値引きをしないのがポリシー。「高くても安心だ」、「それだけおいしいのだから」と思ってもらえる納豆を目指している。
■7.世襲にこだわらない
子どもたちには無理に跡を継いでほしいという気持ちは一切ないという吉田さん。会社を成長させる原動力は、自らやりたいという意志だと信じている。
次回の「7ルール」の放送は、12月17日(火)よる11時30分~。主人公は、東京の大塚で、1日1000個売れる人気おにぎり専門店「ぼんご」の店主・右近由美子さん。
Oggi.jpでは、番組を振り返り、仕事をする女性たちへのヒントを見つけていきます! 次回もぜひチェックしてみてくださいね♡