仕事関係の手みやげは、こう選ぶ!
挨拶時に持参する、ほんの心ばかりの気持ちを表す手みやげ。とはいえ、仕事関係の場合は最低限抑えておきたいマナーがあります。
「贈りものを選ぶときは、贈る相手や状況についてはもちろん、贈る商品の特性も知ることが大切」。そう語るのは、メディアでも活躍中のギフトコーディネーター・冨田いずみさん。
そこで、冨田さんの著書『心から喜んでもらえる 贈りもののマナー』より、仕事関係の手みやげを選ぶ際のポイントについてご紹介します。
◆先方のエリアで購入しない
訪れる会社の周辺や最寄駅にたとえおいしい老舗や有名店があっても、そこは先方にもなじみが深く、毎日目にしている可能性も。そこでの調達は避けるのが礼儀!
◆日持ちするものがベスト!
あくまでも職場に持っていくものだから、相手の業務の邪魔にならないものを選びたいもの。仕事の合間や休憩時間、残業時間などに、ほっと一息つけるお茶菓子などを選んでみて。
大切なことは、賞味期限が3日から1週間はある、日持ちするものを選ぶこと。ただし、差し入れ感覚ですぐに食べてもらえることが明確に想定できるならば、生菓子やパワーチャージ系の飲料も喜ばれるかも。
◆コミュニケーションの糸口になるものを
入手困難で予約必須なものや話題のお菓子などを携えて、今後のおつきあいを大切に考えていることを品物に込めて届けてみるのもオススメ! 会話の糸口となるようなものがベストです。
◆贈ってはいけないものは…
アイスクリーム
冷凍が必要なだけでなく、食べにくかったり、服や机などを汚してしまったりするおそれも。アイスバーやアイスケーキも避けたほうが無難。
スイカやメロン
日持ちせず冷蔵が必要なうえ食べるのに手間がかかるので、場合によっては面倒に思われるかも。同様に、グレープフルーツなどの果物も、汁などで衣服を汚してしまうことも考え避けたほうがいいかも。
ホールケーキ
切り分けが必要なものはNG。果物もそうですが、切り分けをするのは手間がかかり、中には切り分けされたものを不衛生に感じる人も。
◆こんなものを贈りたい!
焼きせんべい、揚げせんべい
老舗の和菓子や銘店のせんべい類など。人数が多ければ甘辛セットで2箱贈ると、自由に選べて喜ばれそう!
ビール券
相手がお酒好きであれば、ビール券も不動の人気。ナッツ類や枝付きレーズンなどのおつまみも一緒に贈れば気が利いていますね!
シュークリーム、エクレア
女性が多い職場には、有名店や人気店のシュークリームやカップケーキなどもよい。ほかにも、美容と健康を意識した、体においしいドリンク類などもオススメ!
書籍『心から喜んでもらえる 贈りもののマナー』では、このほかにも贈る相手やシーンにあわせて贈り物を選ぶポイントについて紹介されています。「何を贈ったらいいのかわからない」と悩んでいる方は必読! きっとヒントが見つかるはず。ぜひチェックしてみてくださいね!
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『心から喜んでもらえる 贈りもののマナー』(高橋書店・著/冨田いずみ)
「もらったはいいけど使わないな……」「渡したけど大した反応もなくて大丈夫かな……」こんな経験、一度はあるはず。今や空前のギフトブーム。何がいいのか選ぶのも至難のワザ。そこで本書では、プライベートやビジネスで贈りものを渡す全40シーンを収録。ギフト界の第一人者が「贈って喜ばれるもの」「贈っちゃいけないもの」を、300点余りのやさしいイラストとともに解説。冠婚葬祭ではもちろん、祝儀袋・不祝儀袋についても掲載。他にも「お返し」の基礎知識、お花の選び方、風呂敷の包みかたなど盛りだくさん。いざというとき役立つし、見ているだけでも楽しい一冊です。
●著者プロフィール
ギフトコーディネーター。広告・映像・音楽企画制作において、コピーライター、作詞、スタイリング、プロデュース業を経てフリーに。食品・ファッション・インテリアなど多岐にわたる高感度なギフト選びや贈るマナーを提案。TV・ラジオ・新聞・雑誌・WEBへの情報提供、監修、執筆など幅広く手がける。