2万個限定! 東京発のチョコレート「TOKYO CACAO」
チョコレートの原料となる“カカオ”。このカカオの木が育つのは、主に赤道を挟んで北緯20度から南緯20度までのカカオ栽培に適した「カカオベルト」と呼ばれる限定された地域と言われています。
そんなカカオの木が東京で育ち、収穫されチョコレートになったというのですから驚きですよね。今回は、2003年から始まった「東京カカオプロジェクト」や商品化されたチョコレート「TOKYO CACAO」について紹介します。
◆東京都小笠原村の母島で始まった「東京カカオプロジェクト」
東京産のチョコレート作りを目指したカカオ栽培計画「東京カカオプロジェクト」。平塚製菓株式会社の社長、平塚正幸氏がガーナのカカオ農園を訪れた時に「チョコレート屋なんだから、こんな木がうちの庭に1本あったらなぁ」という思いから始まり、チョコレート屋としてイチからカカオを育ててみたいという壮大な夢に向かって動き出したプロジェクト。
▲平塚製菓株式会社 社長:平塚正幸氏
日本でカカオを育てる場所として、最初は沖縄を予定していたそうですが、緯度をずっと辿っていったところ小笠原諸島も沖縄と同じ緯度にあると知り、Made in TOKYOとして世界に日本産カカオを発信できたらと、小笠原諸島でカカオを育ててみたいと決めたそうです。
プロジェクトが発足してから、インドネシアよりカカオポッドを輸入し、小笠原諸島の農家の方々とともにカカオの種を植えて育てていくわけですが、はじめてのことばかりで大変だったそう。カカオを育てるための土壌づくり、台風の多い小笠原諸島で暴風に耐えうるハウス作り、カカオの発酵技術の研究と、山ほどのような課題をクリアし、構想から16年もの時を経てついに商品化された「TOKYO CACAO」。
もう夢とロマンと努力の結晶とも言える“soil to Bar Chocolate”です。
▲東京都小笠原諸島の母島で育ったカカオ
収穫されたカカオは、毎週小笠原諸島からの船便を使ってTOKYO CACAO専用の加工場へと運ばれ、発酵・乾燥の加工まで、すべてを一貫して国内でチョコレートがつくられます。
カカオ分70%に仕上げられたチョコレートの味わいは、とってもフルーティー! 「カカオって果物なんだな」と感じられるフレッシュな酸味が特長で、口どけはマイルド。
ゆっくり舌の上で溶かしながら味わうのはもちろんのこと、ボリボリっと噛みくだいて食べると、ジュワっと酸味感が溢れ出すので、ぜひ味わいを比べて楽しんでみてください。
◆予約販売受付中!
今回収穫されたカカオから作られたチョコレートが販売されるのは2万個限定。東京を象徴するチョコレートになるよう、和の伝統柄をモチーフとした江戸切子のようなデザインが印象的。一箱に2枚入っています。
ワインのボジョレーヌーボーのように、その年ならではの味わいが楽しめるとのことなので、2019年度の味わいを楽しみたい! という方は、公式オンラインストアをチェックしてみてください。現在予約販売を受付中で、11月1日より順次発送が開始されます。数量限定なのでお早めに!
【TOKYO CACAO】
価格:1箱3,000円 ※一人10個まで
公式サイト
※公式オンラインショップにて予約販売中。2019年11月1日(金)より順次発送
※バレンタイン期間にも公式オンラインストアにて数量限定で販売が予定されています
チョコレートアドバイザー 西村裕子
学生時代からアルバイトで稼いだお金で、海外ブランドの菓子類につぎ込むなど、ショコラ愛好歴は20年以上。2011年よりチョコレートに関する情報ブログを運営。
2014年、チョコレート鑑定家クロエ・ドゥートレ・ルーセル氏が講師をつとめた、日本コネスール デュ ショコラ協会認定のシニアアドバイザー(チョコレートアドバイザー)の資格を取得。