エアコンにカビが発生するのはなぜ?
夏に大活躍したエアコンをそのままにしているとカビが繁殖してしまうかも…。そもそもなぜカビが発生するのでしょうか。
エアコンは、室内の空気を吸い込んで、それを冷やしたり暖めたりして室内に吹き出しています。室内の空気にはホコリやカビ菌が浮遊しているため、それらも同時にエアコン内部に吸い込んでしまう事態に。
⼤きなホコリはエアフィルターでろ過して侵⼊を防げるのですが、微細なホコリやカビ菌はエアフィルターをすり抜けて内部に⼊ってしまい、⾵の通り道にある装置に少しずつたまっていくのです。そうしてたまったホコリをエサにしてカビが繁殖。
カビが発⽣しやすい場所は、冷房運転時空気を冷やす装置である熱交換器、空気を吸い込み⾵を送る為のファン、吹出し⼝までの⾵の通り道(通⾵路)、そして⾵向を変えるための左右フラップ、上下フラップなどです。
夏の冷房運転の停止後、エアコンの内部はまるでお風呂のような多湿の環境に。冷房中に冷えて結露した水がエアコン内部の熱交換器やドレンパン(⽔受け)に残っているため、エアコン内部は湿度が85%以上にもなりカビの成長に適した環境になっているのです。そこで、カビの成長を防ぐにはエアコン内部を乾燥させることが重要。
秋にやっておきたい! エアコンの3つのお手入れ
◆ポイント1.「送風運転」を3~4時間行い、エアコン内部を乾燥させる
三菱電機 霧ヶ峰PR 事務局が実施した調査(*1)によると、エアコンの運転モードで「送風運転」を使う人は12.5%と少ないですが、実はエアコンの内部を乾燥させるのに有効。冷房運転の後に送風運転を行い、冷房中に結露したエアコン内部を乾燥させることが、実はカビ対策に効果的なのです(*2)。
冷房運転をした後、毎回送風運転をすることがベストですが、少なくともエアコンの冷房運転を使い終えるタイミングには、カビ対策として送風運転を3~4時間行い、エアコン内部をしっかり乾燥させることが冬場に快適に使用するポイント。
また、送風運転機能がないエアコンの場合は、室温が30℃以下のときに冷房運転でリモコンの設定温度を一番高く(三菱エアコンの場合は31℃)設定して3~4時間運転させましょう。室温がリモコンの設定温度以下の場合は、室外機が作動しないため、送風運転になります。
*1:調査対象者/東京都・大阪府在住の30~59歳の女性でマンションまたは戸建てに住んでいてエアコンを所有している624人、調査方法/インターネット、調査期間/2019年8月7日(水)~8月8日(木)
*2:運転停⽌後に内部を乾燥させる機能(「内部クリーン」等)がある機種では普段から機能をオンにすることがおすすめ
◆ポイント2. 汚れている場所(熱交換器、ファン、通風路、フラップ等)をお手入れ
汚れがたまるとカビ菌のエサになります。汚れていたらやわらかい布で軽く拭き取りましょう。また、汚れがひどい場合は、⽔またはぬるま湯を含ませた布をよく絞り、拭くことが大切。
※お⼿⼊れはそれぞれのエアコンの取扱説明書に従って行いましょう
※自分での掃除が⼼配な人、掃除がしづらい箇所の汚れが気になる場合は、専⾨業者依頼しましょう
◆ポイント3. エアフィルターのお手入れ
掃除機で吸い取るか、水洗いをして、フィルターのホコリを取ります。自動お掃除機能がある機種は、ダストボックスにたまったホコリを取り除くお手入れを。
※お手入れはそれぞれのエアコンの取扱説明書に従って行いましょう
エアコンを使わない秋にお手入れを! そうすれば、また冬に快適にエアコンを使うことができるはず。
情報提供/三菱電機 霧ヶ峰PR 事務局
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