渋谷の街で静かに味わう、本格イタリアン
突然ですが、「ピエンノロトマト」と呼ばれるトマトの品種をご存知ですか?
「ピエンノロ」は、イタリア語で「吊り下げられる」という意味。収穫後、熟成するまで吊るすことから名付けられた、カンパーニャ州ヴェスヴィオ山の麓で栽培されるトマトです。
そしていまでは生産者が減り、イタリアでも入手困難なことから“幻のトマト”と称されています!
そんな稀有な食材が渋谷のとあるお店で食べられると聞きつけ、このたび行ってみることに♪
そのお店とは、渋谷の宮益坂上にある「PIZZARIA LA VALLE di TOKYO(ピッツァリア ラ ヴァッレ ディ トウキョウ)」。駅前の喧騒から離れ、閑静な街並みをほどなく進むと佇んでいます。
店内は、ナポリの街並みを彷彿とさせるパステルブルーと白を基調にしたおしゃれな空間。
オープンしたばかりとあって、清潔感があります。弧を描いたカウンター席も素敵!
おいしそうな数多のメニューの中から、オススメ料理も踏まえ料理をオーダー。
結論から言うとどれもメインディッシュと言っても過言ではないほどに絶品だったのですが、その中でも特に舌鼓を打つこと間違いなしのメニューを紹介します。
▲「本日鮮魚のカルパッチョ〜ピスタチオのフレーバーで〜」¥1,400
こちらは前菜のカルパッチョ。この日の鮮魚が大好物の鯛とのことで、注文しました。料理が届いた瞬間、鮮やかで涼しげな盛り付けに感動! 生でも食べられるかぼちゃ・コリンキーなど、珍しい食材もふんだんに使われています。
鯛の繊細な味と相まって全体としてとても上品な味わい。ピスタチオとケッパーとオリーブオイルでつくられたソースも、立体感のある複雑な味でした!
▲「イタリア直輸入! 18ヶ月熟成パルマ産プロシュートと季節の果実」¥1,200
季節の果実は、メロンとパパイヤ。まずはフルーツだけで食べてみましたが、単品で食べても文句ないおいしさ。それがプロシュートの塩気と混じり合って絶妙な味わいに。メロンやパパイヤは、そのままデザートとして食べずに料理に加えてもこんなにおいしいなんて……と新たな発見がありました。
おいしいお店に食べに行くと、いろいろな気づきがありますよね。それを持ち帰って自宅で取り入れたりできるのも外食の醍醐味!
▲「“ピエンノロ”マリナーラ」¥1,300
最後に、看板メニューでもある前述の「ピエンノロトマト」を使ったピッツァ。薪窯で焼き上げた本格的なナポリピッツァです! 食べてみると、「ピエンノロトマト」は酸味と甘みのバランスが見事! トマトの旨味を存分に感じられます。
生地は、外はサクッとして中はモチモチ。正直いままでローマ風のほうを好んで食べていましたが、こちらのナポリピッツァはサクッと感が強く、いままで食べたナポリ風の中で一番好きかも♡ 酸味がほどよく効いているので、後味はさっぱり。
「ピエンノロトマト」を使ったメニューはもちろん、どの料理をいただいても、食材本来の旨味や甘みを感じられました!
店内の雰囲気も抜群なので、デートや女子会にもぴったりだと思います。次の週末のディナーに、ぜひいかがですか。
※価格はすべて税抜き表示です。
PIZZARIA LA VALLE di TOKYO(ピッツァリア ラ ヴァッレ ディ トウキョウ)
【住所】東京都渋谷区渋谷1-10-1 八千代ビル2F(JR渋谷駅 東口より徒歩10分)
【営業時間】11:00~23:00(L.O.22:15)
文/川原莉奈