夢中で読んだあの作品を、原画で振り返る貴重な展覧会
漫画家・萩尾望都さんがデビュー50周年を迎えることを記念し、代表作「ポーの一族」を中心とした原画展「萩尾望都 ポーの一族展」が、2019年8月6日(火)まで、銀座松屋にて開催中です。
「ポーの一族」は、バンパネラ(吸血鬼)となって永遠に少年の姿のまま生きていく運命の主人公・エドガーが、妹のメリーベルや友人アランとともに時空を超えて旅を続ける哀しみを描いた物語。1972年の発表以来、多くの読者を魅了し、長年にわたって読み継がれてきました。2016年には40年ぶりのシリーズ新作となる「春の夢」の連載がスタートし、入手困難となった初回の掲載誌に異例の重版がかかるなど、大反響を巻き起こしました。
今回の原画展では、「ポーの一族」を中心に「トーマの心臓」ほか数々の名作の原画が展示されるだけでなく、グッズやコラボメニューの販売も実施。
「ポーの一族」の世界が表現されたエントランスを抜けると、第1作「すきとおった銀の髪」から「エディス」まで1972~1976年に連載された15のエピソードの紹介が。
続いて2016年、40年ぶりに発表された「ポーの一族 春の夢」(写真左)、そして2018~2019年にかけて断続的に発表された「ポーの一族 ユニコーン」(写真右)をご紹介。本展のための描き下ろしを含む貴重な原画、カラー扉絵、予告カットなどを出品します。
宝塚歌劇のコーナーでは、2018年に舞台化され、大人気を博した宝塚歌劇団花組公演『ポーの一族』を写真や映像で振り返るほか、衣装や小道具を展示、夢のステージを再現します。
ドイツの全寮制ギムナジウムを舞台に、少年たちの葛藤と成長を繊細に表現した名作「トーマの心臓」を紹介するコーナーでは、その習作や短編「11月のギムナジウム」、本編の前後に連なる「湖畔にて」と「訪問者」、さらに自己最長の連載となった「残酷な神が支配する」まで、少年たちをめぐる物語を紹介します。連載当時のプレゼント企画で読者の手に渡った「トーマの心臓」の扉ページのうち、デビュー50周年を機に所在が判明した8点の原画も展示に加わります。
ほかにも、デビュー作「ルルとミミ」から最新作まで、主要作品を原画で振り返るとともに、デビュー前の作品や執筆風景の映像なども公開します。(画像は「イグアナの娘」)
また、会場ではここでしか購入できない展覧会オリジナルグッズを含む250点以上の商品を販売。朝日賞受賞記念で関係者に配られた風呂敷の色違いや、展覧会の内容が凝縮された公式記念BOOKも発売されます。
ローズフレーバーティー 全2種 各1,000円
モノクロマスキングテープ(15mm)全4種 各350円
A4クリアファイル 全8種 各400円
バラのエッセンス 全2種 各2500円
2020年壁掛けカレンダー 1200円
一筆箋 全4種 各360円
さらに会期中、松屋銀座8階「MGカフェ」では「ポーの一族」とコラボレーションしたメニューが登場。フロートやトライフルなど、全10品がラインナップします。コラボメニューを注文すると、オリジナルコースターのプレゼントも。(コースターは数量限定、なくなり次第終了)
他分野にも多大な影響を及ぼした萩尾望都さんの世界を、原画をはじめとする資料の数々から読み解くことができる今回の展覧会。少女の頃愛読していた方から、萩尾望都作品にこれから触れる方、漫画を愛する方…ファンならずともぜひ行っておきたい、この貴重な機会をどうぞお見逃しなく!
デビュー50周年記念「萩尾望都 ポーの一族展」
会期:2019年7月25日(木)~8月6日(火) 会期中無休
時間:10時~20時 ※入場は閉場の30分前まで
※7月26日(金)は20時30分まで、7月28日(日)・8月4日(日)は19時30分まで、最終日(8月6日)は17時閉場
会場:松屋銀座8階イベントスクエア
入場料:一般1,000、高校生700円、中学生500円、小学生300円
主催:朝日新聞社
総監修:萩尾望都
特別協力:小学館
協力:宝塚歌劇団、秋田書店、講談社、集英社、新書館、白泉社
お問い合わせ:松屋銀座 03-3567-1211(大代表)
©萩尾望都/小学館
©宝塚歌劇団 ポスター:Photographer Chagoon(www.chagoon.com)