「セックスレスになりそう…」「すでにレス」そんなアラサー世代のために男女4人の識者が答えます!
エッセイスト/小島慶子さん
こじまけいこ●元TBSアナウンサー。現在は家族の住むオーストラリアと日本を往復しながら執筆活動やメディア出演を続けている。近著に小説『ホライズン』(文藝春秋)。
AV男優/森林原人さん
もりばやしげんじん●筑波大学附属駒場高校を卒業。専修大学中退後、性欲の強さが高じてAV男優に。『イケるセックス』(扶桑社)など著書多数。オンラインサロンも開設。
三松真由美さん
みまつまゆみ●マーケティング会社運営後、'03年、悩める夫婦を支える「恋人・夫婦仲相談所」を開設。著書に『抱かない男の見分け方』(二松まゆみ名義、スターツ出版)など。
泌尿器科医/小堀善友さん
こぼりよしとも●獨協医科大学埼玉医療センター勤務。射精障害など男性不妊を専門とする。著書に『泌尿器科医が教える オトコの「性」活習慣病』(中央公論新社)など。
■7.マッサージやシャンプーをしてあげる
そのココロは…レス解消の第一歩は軽いスキンシップから
「レス状態からいきなり『しよう』は難しい。まずは背中をポンと触るなど軽いスキンシップから始めて」(小堀さん)
「肩をもんだり、『いいシャンプー買ってきた』ときっかけをつくりヘッドマッサージをしてあげるなど、〝癒す〟方法なら自然に距離を縮められます」(三松さん)
【Men’sリアルボイス】
スキンシップが増えるのは単純にうれしい
「仮にレスでも相手を嫌いになったわけではない。心と体の距離を縮めるためのスキンシップなら大歓迎です」(30歳・商社)
■8.「私にとってセックスとは?」を考え紙に書き出す
そのココロは…自分の性への考え方や向き合い方を知っておく
「〝気持ちいい〟〝後ろめたい〟〝めんどうくさい〟など、性への向き合い方を言葉にして書き出す。そうすることで、〝なぜ彼とセックスしたいのか/したくないのか〟がわかります。もしセックスに嫌悪感があるなら、カウンセリングなど人の助けを借りて乗り越える方法もあります」(小島さん)
■9.射精と挿入にこだわらない
そのココロは…手や口でしたり裸で抱き合うだけでもいい
「女性側に性交痛があるなど、したくてもできないときは手でしてあげるだけでも男性は喜びます」(三松さん)
「日本人は挿入至上主義の人が多い。でも、裸で抱き合って撫で合うなど体が触れるだけでも十分興奮します。挿入→射精だけがセックスだととらわれすぎないで」(森林さん)
■10.大浴場で女性の体を観察する
そのココロは…プヨプヨの体を見て自分の体への自信を取り戻す
「『男性に愛される体でいよう』とメディアが煽った結果、『こんな体では幻滅される』と思う女性が増えました。でもカップルが来る旅館の大浴場に行ってみると、ナイスバディの女性は意外といない。それでも部屋に戻れば彼とセックスをするんです。自信をもってください」(小島さん)
■11.専門家の助けを借りる
そのココロは…治療やカウンセリングを受けるのもひとつの手
「セックスができないのは、勃起障害など病気が原因であることも。治療を行えば治ることが多いので、気軽に受診を。パートナーと性について話しづらいのなら、医師やカウンセラーなど、第三者を挟んで話を聞いてもらう方法も。どうすれば解決できるか一緒に考えましょう」(小堀さん)
【Men’sリアルボイス】
恥ずかしいし抵抗はあるけどふたりで乗り越えたい
「プライベートな話を医師に話すのは正直抵抗はある。でも彼女が本当に悩んでいるのなら、男性も本気で向き合います」(34歳・建設)
■12.それでもダメなら別れる
そのココロは…相手の性欲は変えられない別の相手を探すのもアリ
「努力してもお互いの求めるものが違うなら、別れたほうがお互いの幸せのためです」(小堀さん)
「人の性欲を変えるのは難しい。体の相性が悪い人と数十年一緒にいる覚悟はありますか? それだけ、セックスや体の相性は、男女にとって根本的な問題になりうるんです」(三松さん)
2018年2月号「あなたは、セックスレス?」より。
構成/酒井亜希子・佐々木 恵・平澤奈々恵(スタッフ・オン)
再構成:Oggi.jp編集部