猫と人が共存する離島。「猫島」とは?
GWの長期連休のご予定はお決まりですか? 猫好きなら、人より猫が多く住む場所「猫島」で、ゆっくりと海の音を聞きながら過ごしてみてはいかがでしょうか。「猫島」とは人と猫が共存している島です。
日本には宮城県の田代島・愛媛県の青島など「猫島」と呼ばれる島がいくつかあります。今回はその中のひとつ、瀬戸内海に浮かぶ「佐柳島(さなぎじま)」を紹介します。佐柳島は周囲6.6km。人口はおよそ100人。島へのアクセスは香川県(多度津港)からフェリーに乗って約1時間。香川県と岡山県の間に位置し、猫が防波堤をジャンプしている写真の撮影スポットとしても知られています。
「猫島」唯一のホステルでノスタルジックな気分に。
島には廃校を利用して作られた「ネコノシマホステル」があります。
「ネコノシマホステル」の目の前は一面が海。波の音が心地よく響きます。木造平屋建ての校舎はリノベーションされ、図書室、資料室、理科室、図工室は宿泊部屋になっています。元職員室だった部屋はカフェに生まれ変わり、宿泊者以外も利用可能。テーブルや椅子、柱など、ところどころに学校の面影が残っているので、ノスタルジックな気分になりますよ。
「猫島」での過ごし方
島に住むほとんどの猫は家の中ではなく、海辺や野山で過ごしています。人が近づいても逃げません。島では車が渋滞することはありませんが、時々車やバイクが通ります。道の真ん中で猫にゴハンをあげたり、猫と遊んだりするのは危険です。また人懐っこい猫もいますが、連れて歩いてはいけません。猫には縄張りがあります。他の猫の縄張りに入ると、喧嘩になってしまうかもしれません。元の場所に帰れなかったら大変です。
島では知らない方とも挨拶を交わしてください。ほとんどの島民の方は道で観光客とすれ違うと「こんにちは」と穏やかな顔で挨拶してくれます。言葉を交わすことで、より心地よく島で過ごすことができます。
華やかな町での生活も素敵ですが、時には都会の喧噪から離れ、豊かな自然の中で過ごしてみてはいかがでしょうか。
ゆっくりと時の流れを感じることで、日頃の疲れを忘れさせてくれるかもしれません。
中川ちさ
四国で5匹の猫と夫と暮らしている。趣味は美術館巡り。SNSでは、まるで無重力空間にいるように跳ぶ猫の写真やDIYで改造した自宅を紹介している。2.2万超フォロワーを有するインスタグラムは@mirko__chisa、約8万フォロワーのツイッターは@ccchisa76
“無重力猫 ミルコ”の写真集も2冊出版。
無重力猫、ミルコ!!!(宝島社)