もしものために知っておきたい保険の話
病気や入院に備えたいときに出てくる「医療保険」と「がん保険」。「医療保険」と「がん保険」の違いはなんでしょうか? 「医療保険」じゃ、がんはまかなえない? 「がん保険」に入るメリットって? 色々あってわからない!
そんな悩みをさまざまな保険に精通するライター・ストウが解決します!
■医療保険って?
「医療保険」とはがんを含む病気やケガで入院や手術したときに給付金が支払われる保険。
一時金の給付はなく、入院の際も給付上限日数(60日・120日など)が決まっています。保障の開始は申し込み・告知・第一回の保険料を支払った日からです。
■がん保険って?
「がん」と診断されたときに一時金、がんによる入院が給付される保険。がんによる死亡に対しても給付金が支払われます。「がん」と診断された時点で一時金を受け取れるので、入院が必要ないがんやそのがんに対して受ける先進医療などへの支払いにも一時金を使えます。
ほとんどのがん保険が入院の日数に制限がなく、保障の開始は加入から90日間の待機期間がある保険が多いのでそちらは要注意です。
■医療保険もがん保険も定期と終身タイプがある
医療保険もがん保険も共通して、一定の期間で保障が終わる定期型と、保険料を支払っている限り一生涯保障が続いていく終身型があります。
子供が小さい、住宅の購入など出費がかさむときの病気に備えたいのであれば定期、一生涯内容も保険料も変えないでいたいのであれば終身がおすすめです。
■特約が付けられる医療保険もある
医療保険には病気やケガだけでなく、先進医療や三大疾病、女性特有の病気に対しての特約が付けられるものもあります。医療保険にがん保険のような特約をつけることもできるので、全てをカバーしたい人は医療保険に特約を付けるといいかもしれませんが、その分、月々の保険料は上がります。
■どう選べばいい?
幅広い病気やケガに備えておきたい場合は「医療保険」、がん家系であったり、がんになったときの高額な医療費が心配な方には「がん保険」がおすすめです。
「医療保険」も「がん保険」も掛け捨てから貯蓄型のものまであります。
また、保障が充実しているものは、その分毎月の保険料がかさむので、お財布とよく相談して決めるといいと思います。
多数の保険会社や保障内容で迷った場合は総合的な公正な立場から情報をくださる、ファイナンシャルプランナーへ相談しましょう。
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ストウ
保険会社法人営業約3年勤務。事務職への転職を機にライターに転身。現在は、保険をはじめさまざまなジャンルについて、ウェブや雑誌など各種メディアに寄稿している。