緒方真美さんってどんな人?
大分県屈指の人気温泉地・由布院にある、老舗旅館「由府両築」。大正時代の面影を残す趣のある佇まいや小さな旅館ならではの行き届いたサービスが好評で、一カ月先まで予約が埋まるほどの人気ぶり。
ここで、36歳の若おかみとして奮闘するのが、緒方さん。
––旅館「由府両築」の女将になった理由とは?
大分県別府市でホテル業を営む両親の元に生まれた緒方さん。ホテルマンだった父は独立後、ホテル業を営み、しばらくして「由府両築」の経営を始めることに。
その頃緒方さんは、ロリータファッションにのめり込み、高校卒業後は服飾のデザインを学ぶために東京の専門学校に進学。
その後は「SHIBUYA109」のショップで販売員として働いていました。
そんな矢先、母が体調を崩したことがきっかけとなり、26歳にして旅館を継ぐことに。
いまは、夫・1歳の娘と暮らしながら、夫婦二人三脚で旅館をきりもりしています。
緒方真美さんの「7つのルール」
さて、そんな緒方さんが「いつもしている7つのこと」=「セブンルール」とは…?
■1.館内の照明は薄暗く
創業90年を超える「由府両築」。緒方さんは、丁寧に掃除をしたり、館内の照明を薄暗くしたりすることで建物の古さをカバー。照明を暗くするのは、入浴後の女性客への配慮でもあるそう。
■2.配膳するときテレビをチェックする
緒方さんがお客さんに食事を配膳するときに必ずすることが、テレビをチェックすること。お客さんがテレビを観ているか、会話を楽しんでいるかで配膳のスピードを調整。
■3.車が発進するまで一旦隠れる
緒方さんには、お客さんを見送るときにもこだわりが。それは、お客さんがゆっくりナビの設定ができるように、操作を終えるまでは身を隠し、車が発進するタイミングで出てきて見送ること。そんな気遣いが素敵!
■4.夕食は1日おき
育児に専念するため、夜の勤務は夫に任せることが多いという緒方さん。そのため、夫が自宅に帰ってくるのは2日に1回ほどになることも。夫が自宅にいる日は、一緒に夕飯を食べる。接客業なので、体型をキープしきれいでいたいという考えもあって、夕食は1日おきにしている。
■5.お祝い事のたびに家族写真を撮る
家族の絆を深めるために緒方さんが大切にしていること、それは、お祝い事のたびに家族写真を撮ること。夫婦で一緒に働いていると喧嘩も多いそうですが、仲の良さが伝わってきます!
■6.仕事の合間に子どもと温泉に浸かる
仕事の合間に子どもと温泉に浸かるのが緒方さんの日課。一緒に過ごす時間が限られているからこそ、温泉でのスキンシップを大切に。
■7.お客さんのことを覚えておく
2016年に発生した熊本地震。「由府両築」も宿泊客は全員無事でしたが、建物は半壊。営業停止に追い込まれ、一時は旅館再開も諦めたそうですが、そんなとき励みになったのがお客さんからのあたたかい言葉。それ以来、そのときの気持ちを忘れずに、お客さん一人ひとりのことを覚えるようにしているという。
次回の「7ルール」の放送は、2月19日(火)よる11時00分~11時30分です。主人公は、中古物件を蘇らせる空間デザイナー、坂田夏水さん。
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