思いどおりにいかないことも多い人生。そんな中で、イライラしたり不安になったりする気持ちを自分でマネージメントできたほうが、結果、自分がいちばん楽になる、はず!! 不穏な気持ちが生まれたときにもガマンしすぎずサッと対処して、自分も周囲もハッピーになれるワザをお届けしす。機嫌についてのツイートが大反響を呼んだ瀧波ユカリさんがレクチャー。
30歳からは、自分の気持ちに目を向ける、自分ファーストが第一歩です
2018年2月に発信したツイートは、23万超の「いいね!」を集めるほどの話題に。
仕事と生活を回すためには「落ち込んでいる場合じゃない」
小学生の娘さんとの機嫌にまつわるやりとりをつづったツイートがきっかけで、機嫌についての情報発信をするようになった瀧波さん。ご自身はこれまで、どのように自分の機嫌をコントロールしてきたのでしょうか。
「『自分の機嫌は自分でとる』という言葉は、実は20 代後半のときに描いた『臨死!! 江古田ちゃん』の中のセリフに登場しているんです。私はもともと落ち込みやすい性格で、クヨクヨすることもしょっちゅう。でも、ちょうど当時結婚して家族ができたこともあり、仕事と生活を回すためには『落ち込んでいる場合じゃない!』とメンタルを鍛える必要に駆られまして(笑)。
その後、母の病気など気持ちが大きく落ち込むタイミングも何度かありましたが、そのつど自分の気持ちを分析し対処法を探ることで、30代後半の今では、一日の大半は機嫌よくいられるようになりました」
そんな瀧波さんがご自身の体験をもとに、Oggi読者のために提案してくれた10種類のTips。すべてに共通しているのは「自分を知り、大切にする」こと。
「Oggi世代だと自分がどんなときに機嫌がよくなるか、悪くなるかをちゃんと把握している人はまだまだ少ないはず。まずは自分を知ることが最初のステップだと思います。たとえば私なら『自分に自信がないとき』『将来が不安なとき』などに機嫌が悪くなるのですが、不機嫌になる原因を把握しておくだけでも、機嫌をキープする方法や、不機嫌にならないための予防策が立てられるのでは?」と瀧波さん。
自分に手をかけてあげる。それだけで心は上向きます
機嫌よくいられるためにできる具体的なアクションとは?
「自己嫌悪のタネを増やさないこと。自分ってダメだな、だらしないなと思ってしまうと、どんどんネガティブに引っ張られてしまいます。たとえば部屋の水回りだけはキレイにしておくとか、食事のときは食べることに集中する、自分を褒めたり外見のケアをするなど、自分と自分のまわりを無理ない範囲で整えるだけでも気持ちが落ち着きます。
また、めんどうなことに首を突っ込みすぎないこと。SNSなどの人間関係でも仕事でも、『私がどうにかしなきゃ』『私の責任だ』と余計なことまで背負いすぎるとムダに消耗することに。『私のせいじゃない』と冷静に判断したり、時間や距離を置くことも必要です」と瀧波さん。それでもモヤモヤするときは…。
「気持ちのもちようだけでは、機嫌よくならないこともあります。そのときは物理的に体を動かす。布団の中で伸びをして気持ちのいい体勢を探したり、公園で風を受けたり。外からの刺激が、気持ちの切り替えを手助けしてくれます。体を動かせば血が巡って体調がよくなるので、つられて心も元気になりますよ。
何より『これをすれば自分は絶対機嫌がよくなる!』ということを知っておくことが大切。いろいろな方法を楽しみながら実践すれば、自分にピッタリの機嫌のとり方が見つかるはずです」
今から実践! 自分の機嫌をとるTips10
[1] 家の中で「ここだけはキレイにする」場所を決める
[2] 朝、布団の中で体を伸ばす
[3] 自分の機嫌のいいとき、悪いときを紙に書き出す
[4] ささいなことでも自分で自分を褒める
[5] こじれそうな人間関係は放置
[6] 散歩する
[7] 周囲に嫉妬しそうなときは鏡で自分を見る
[8] ごはんを食べるときはスマホ禁止
[9] 「私のせいじゃない」と唱える
[10] 何より、自分を大切にする
Oggi1月号「働く30歳からは自分の機嫌は自分でとる!」より
イラスト/瀧波ユカリ 撮影協力/サッポロファクトリー 構成/酒井亜希子・佐々木 恵・赤木さと子(スタッフ・オン)
再構成/Oggi.jp編集部
瀧波ユカリさん(漫画家)
1980年生まれ。2004年『臨死!! 江古田ちゃん』でデビュー。現在は『Kiss』(講談社)にて『モトカレマニア』を連載中のほか、noteにて『毎日、いい気分。自分の機嫌を自分でとるためのカンタンTips』を配信中。