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2019.02.04

【森本千賀子】さんインタビュー|辛いことがあっても笑顔でいられるのはなぜ? 3つのコツ

不穏な気持ちが生まれたときにもガマンしすぎずサッと対処して、自分も周囲もハッピーになれるワザをお届けします。【森本千賀子】さんにインタビュー。

私たちが「機嫌よく」働いている理由

イライラするのは百害あって一利なし!?

会社員として25年間のキャリアを積み、1年前にリクルートグループを卒業した森本さん。現在は転職エージェント業を軸に「オールラウンダー(全方位)エージェント」としてパワフルに全国を飛び回る日々。

「昨日も講演後の質問で、『イライラしたり落ち込んだりすることはあるんですか?』って聞かれたんです」と笑うように、森本さんの機嫌が悪い顔は想像がつきません。

「長いこと働いていれば、もちろん失敗もあります。最近もランチの会食をうっかりトリプルブッキングしてしまって。絶対に遅れられないアポイントに電車の事故で遅刻してしまう、なんてことも。でもそこで『どうしよう!』とイライラしても事態は変わりません。だったら、今、この瞬間に尽くせる最善の方法を考えたほうがいいでしょう? それに、迷惑をかけてしまった方には誠意をもってお詫びすれば、むしろ仲よくなれたり、伝説のネタとして語られたり(笑)、印象づけることだってできます。逆境や試練は、私にとっては成長する機会なんです」

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機嫌のよさは根本的な仕事のやりがいにつながる

森本さんは、毎日機嫌よくいるために、日常的な工夫も怠りません。

「自分がありたい姿を繰り返しイメージするようにしています。今は『ワクワク・ウキウキ・ルンルン』というキーワードを大切にしているので、手帳や目に入るところに書き記し、SNSでの投稿もそのようなトーンを意識。岐路に立ったときはワクワクするほうを選ぶという判断軸にもしています」

さらに、これまで多くの転職を見守ってきた経験から、仕事にやりがいを感じて力を発揮するには、根底に機嫌のよさが必要だと説きます。

「幸せホルモンと呼ばれるオキシトシンが活性化している状態だと、これまで気づかなかった潜在能力すら開花させられるんです。転職相談を受けたときなどにおすすめするのは、自分が好きなモノやことをたくさん書き出すこと。好きな食べ物、好きな色、いちばん感動した本、人にすすめたい映画、学生時代のいちばんよい思い出etc.――そんなことを30でも50でも書き出し、なぜそれが好きなのか理由を考えてもらいます。すると共通項が見えてきて、自分がどんな環境で何をすれば機嫌よくいられるかが浮かび上がるんです。私自身は、1歳下の弟が幼いころ難病を患っていて『私にできることはないか』と考え続けてきた原体験もあり、人を勇気づけたり、人からありがとうと言われたり、必要とされる実感が幸せを感じること。それが叶えられる仕事や振る舞いを意識するようにしています。今、私が機嫌よく仕事に打ち込めるのはその結果ですね。仕事だけでなくプライベートでも、さまざまな選択肢に迷う30代。自分の機嫌のとり方を知っているかどうかで、これからの人生に大きな差がつくと思いますよ」

不機嫌な顔をしていないか電話中もチェック

不機嫌な顔をしていないか電話中もチェック。

森本千賀子さんの「機嫌よく働く」コツ

・自分が心地よくいられる状態を分析する
・ピンチはチャンスと考える
・「ワクワク・ウキウキ・ルンルン」と自分にすり込む

Oggi1月号「働く30歳からは自分の機嫌は自分でとる!」より
撮影/為広麻里 構成/酒井亜希子・佐々木 恵・赤木さと子(スタッフ・オン)
再構成/Oggi.jp編集部

森本千賀子さん(株式会社「morich」代表取締役)

1970年生まれ。リクルート人材センター(現リクルートキャリア)で企業の人材戦略コンサルティング、採用・転職支援に携わった後、リクルートエグゼクティブエージェントに移籍。昨年独立。『プロフェッショナル~仕事の流儀~』(NHK)にも出演。著書多数。

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Oggi12月号で商品のブランド名に間違いがありました。114ページに掲載している赤のタートルニットのブランド名は、正しくは、エンリカになります。お詫びして訂正致します。
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