仕事柄、イライラや不安が募ることってありますよね? 常に愛想よくにこやかでいることを求められる一方で、理不尽な要求を突きつけられたり、責任の重さに疲弊したり…etc.特にストレスフルな環境で、自分の機嫌をとりながら仕事をまっとうしている12人の男女に聞きました!
- 1 【1】受付…アポなしの来客で緊張感が走った後は… 明るい色のリップを塗り直す
- 2 【2】教員…よかれと思ってしたことを保護者に責められたら… 深夜に韓流ドラマを観て現実逃避
- 3 【3】ショップ店員…何十分も雑談したお客さんが何も買わずに帰ってしまったら… 憧れの先輩ならどうするか」想像する
- 4 【4】お坊さん…法要に人が集まらなくてガッカリしたら… 自分の中にある先入観を見つめ直す
- 5 【5】看護師…デキない同僚と同じシフトで自分の仕事が増えたら…報告書を書いて自分を落ち着かせる
- 6 【6】秘書…担当上司の尻ぬぐいが続いてイラっとしたら… 「自分が機嫌悪くなるのはもったいない」と考える
- 7 【7】コールセンターオペレータ…電話でのコミュニケーションがスムーズにいかないときは… 息を4秒吸って7秒止め、8秒かけて吐く
- 8 【8】タクシードライバー…やっかいなお客さんに当たってしまったら… 後で子供に電話する
- 9 【9】ヨガインストラクター…イベントなどの集客が順調にいかないときは… 不安を書き出して客観視する
- 10 【10】ホテルスタッフ…ゲストからの無茶なリクエストでストレスを感じたら… 休日、ほかのホテルでアフタヌーンティーを満喫
- 11 【11】モデル…撮影現場で準備がうまくキマらないときは… スタッフに「頑張れ!」と心の中でエールを送る
- 12 【12】通訳ガイド…トラブル続きでパニックになりそうなときは… 自分でどうにかできることか、原因を分析
- 13 12職種に12変化してくれた「江古田ちゃん」ってこんな人
【1】受付…アポなしの来客で緊張感が走った後は… 明るい色のリップを塗り直す
「急な来客で、社員に『応接室空いてないの?』と横柄な態度で言われたり、通行人から交番代わりに道を聞かれたり、女性の職場ならではのマウンティングも…。でも受付は笑顔でいることが仕事! そんな時に備えて、気分がアガるリップをいつもポケットに」(女・43歳)
【2】教員…よかれと思ってしたことを保護者に責められたら… 深夜に韓流ドラマを観て現実逃避
「生徒にハッパをかけたら、『子供の頑張りを認めてくれない』『プレッシャーをかけるな』などとクレームが来ることも多々。くだらない校則について延々と会議をする学校の体質には、貴重な時間を奪われて怒りさえ感じます。韓流ドラマ『花ファ郎ラン』や『魔女の恋愛』でときめくのがせめてものストレス発散…」(女・38歳)
【3】ショップ店員…何十分も雑談したお客さんが何も買わずに帰ってしまったら… 憧れの先輩ならどうするか」想像する
「生理前で体調がよくないときに、お客さまの自慢話を延々と聞かされるとどうしてもイライラ。上手に受け流すテクニックも使いつつ(笑)、感情が安定していて人を差別したり区別したりしない、アルバイト時代の先輩ならどうするか考えると、気持ちが落ち着きます」(女・33歳)
【4】お坊さん…法要に人が集まらなくてガッカリしたら… 自分の中にある先入観を見つめ直す
「人はたいてい自分自身で不機嫌になる原因をつくっているもの。たとえば法要の参加者が少なくて落ち込むのは『たくさん来るといいな』と思い込んでいたから。そう気づけば『人が少なかったからこそ、それぞれと深く話せた』と前向きに考えられるようになります」(男・41歳)
【5】看護師…デキない同僚と同じシフトで自分の仕事が増えたら…報告書を書いて自分を落ち着かせる
「罵倒してくる患者さんより、同僚のほうがストレス! 容態が急変しているのにボーっとしていたり、リーダーなのに頼りなかったり。同僚とモメたときは原因や反省点、改善点などを報告書にまとめます。冷静になることが目的なので、実際は提出しないことも」(女・43歳)
【6】秘書…担当上司の尻ぬぐいが続いてイラっとしたら… 「自分が機嫌悪くなるのはもったいない」と考える
「経費精算の領収証、来客に渡した入館証の回収、予定変更の連絡などをすっかり忘れしまうのは、忙しい役職者だからでしょうか。各所に謝ったり始末書を書いたりするのは私。イライラするのも悔しいので、女優のように笑顔で『領収証もって来てくださったんですね。すごい!』と、褒めて育てることにしています」(女・43歳)
【7】コールセンターオペレータ…電話でのコミュニケーションがスムーズにいかないときは… 息を4秒吸って7秒止め、8秒かけて吐く
「携帯電話の料金プランや新製品を在留外国人に案内しています。日本語が苦手な方には母国語での案内を提案しますが、意固地に日本語を使う方が週に2~3人。話が通じなくてストレスです(苦笑)。この呼吸法は人目を気にせずその場で気分をリセットできて便利」(男・31歳)
【8】タクシードライバー…やっかいなお客さんに当たってしまったら… 後で子供に電話する
「20時間連続勤務で命を預かる仕事は、事故の不安やストレスと隣り合わせ。さらに酔っ払いや、道が混んでいるのに『急いで!』と言うお客さまにはイラつきます。でもそんな気持ちは運転に響いて危ないので、家族の声を聞いたり、意識してひと息ついたりするように」(男・36歳)
【9】ヨガインストラクター…イベントなどの集客が順調にいかないときは… 不安を書き出して客観視する
「ヨガを始めた10年前は『穏やかでいなくちゃ』とネガティブな気持ちを抑え込んでいたんですが、間違いでした。『私、今イライラしてるな』と認めるほうが、気持ちが落ち着くんです。不安に思っていることなどを書き連ね、それを事実と妄想に分けると、悩みがちっぽけに見えてきますよ」(女・41歳)
【10】ホテルスタッフ…ゲストからの無茶なリクエストでストレスを感じたら… 休日、ほかのホテルでアフタヌーンティーを満喫
『部屋が空いてるならタダでアップグレードして』『今すぐ部屋から荷物を下ろしてきて』などとワガママを言われるのは日常茶飯事。何を言われても笑顔はキープしますが、本音は言えずモヤモヤするので、休日に気分転換。ホスピタリティの勉強も兼ねています」(女・31歳)
【11】モデル…撮影現場で準備がうまくキマらないときは… スタッフに「頑張れ!」と心の中でエールを送る
「髪型がなかなか決まらずスプレーでガチガチに固められたりすると、テンションが下がります。ナチュラルに戻せないし、とかすと痛いので(苦笑)。そんなときはこっそり上から目線で、『きっと自信がないんだ、頑張れ!』と呪文のように唱えると心穏やかに」(女・35歳)
【12】通訳ガイド…トラブル続きでパニックになりそうなときは… 自分でどうにかできることか、原因を分析
「海外からの旅行者を日本各地に案内しています。悪天候が続いたり気難しい方がいたり…。でも、何があってもパニックになったら終わり。状況を客観視してゲストに伝えるとともに、自分ひとりで抱え込まず人の力も借りてツアーの満足度を上げることに注力しています」(女・41歳)
12職種に12変化してくれた「江古田ちゃん」ってこんな人
2005~2014年に『月刊アフタヌーン』(講談社)で連載されたマンガ『臨死!! 江古田ちゃん』の主人公。さまざまな職に就きながら東京砂漠をたくましく生き抜く。2019年1月にはTOKYO MX・AT-Xほかにてアニメ作品も放映予定。
Oggi1月号「働く30歳からは自分の機嫌は自分でとる!」より
イラスト/瀧波ユカリ 構成/酒井亜希子・佐々木 恵・赤木さと子(スタッフ・オン)
再構成/Oggi.jp編集部