みなさん、初めまして。
一部上場企業でCEO、COOの秘書をしております“つっつん”こと、堤 加奈子と申します。
華やかな職業だと思われがちな秘書ですが、実情は裏方的な役割がほとんど。そしていわゆる「何でも屋さん」です!
一口に秘書といっても、つく上司や会社の性質、さらには秘書本人の資質により業務内容は多種多様。
しかしどんな秘書にも共通していえることは「気遣いの力が試される」ということではないでしょうか。
そこで大変おこがましいのですが、数回にわたり私なりの「秘書という仕事で身につけた気遣い術」をお届けできればと思います。
第1回目は「食事会」がテーマ
ここでの食事会とは、仕事関係の会食というよりも、ちょっとした友人間の集まり、イメージでいうと女子会ランチやカジュアルな飲み会などをイメージしてください。
ランチに遅刻するとの連絡が来た、さぁどうする?
ある時こんなことがありました。
仕事仲間数人とランチに行った際、そのうちの1人から「ちょっと手が離せないから10分ぐらい遅れる」との連絡が。
こういったシチュエーション、よくありますよね。
遅れる側は気を使いますし、また待たされる側もやきもきします。特にオフィス街のランチは一刻を争うものですしね。
実は、このモヤモヤな気持ちを少し緩和する方法があるんです。
それは何か。
お店に入るなり、「遅れる人にメニュー表を写真に撮って送る」、これだけです。
そして「先に注文しておくから食べたいメニュー教えて」と連絡すればOK。
遅れた側にしても、メニュー表を見ながら食べたいものを選べる上、遅れてしまうことによる実質的なタイムロスや精神的気負いもだいぶ楽になります。
また待たされる側も、同じく遅れてくる人の料理提供が遅くなることによる実質的なタイムロスがほぼなくなり、そこからの小さなわだかまりもなくなるのです。
「え? たったこれだけ?」と思われるかもしれません。
しかし気遣いというのは「たったこれだけ?」の積み重ねなんじゃないかと日々感じています。大げさなアピールや目立つ振る舞いは余計に相手を気遣わせ兼ねません。
些細な秘書力を、これからもお届けできましたら幸いです。
取材:吉田奈美
堤加奈子
早稲田大学卒業後、IT系企業2社を経て、現在は一部上場企業にてCEO、COO秘書として勤務。ベリーダンスとバターチキンカレーをこよなく愛するややこじらせ気味の福岡女子。