「心が折れる」って正しい日本語?
職場で後輩と話しているときに「失敗続きで、心が折れます」と言われたら「今どきの若者は、職場でも砕けたことばを使うなんて……」と呆れちゃう?
この「心が折れる」という言い回し、よく耳にするけれど、日本語として正しいと思いますか?
【問題】
「失敗続きで心が折れる」のような使い方をしますか?
1.する
2.しない
正解は?
辞書にも掲載されている正しい日本語です。
【ことばの総泉挙/デジタル大辞泉】では67%が「する」と回答していました(2019年1月12日現在)。
「気持ちや考えがそちらに向かう。また、気持ちが弱る」という意味の「心折れる」という言い回しは以前からありましたが、そこからさらに新しい形と使い方が生まれたとみられています。
※ ※
こころがおれる【心が折れる】
心の支えを失い、意欲がなくなる。障害にぶつかってくじける。
[補説]近年になって「心折れる」から意味が転じたとみられる。2000年代半ばからスポーツ選手が多用し、一般に広がった。
(ことばの総泉挙/デジタル大辞泉より)
【もっとことばの達人になりたいときは!】
ことばの総泉挙/デジタル大辞泉