地道なスキンケアや普段からバランスのよい食生活をすることが根本的な肌荒れ改善につながるということは百も承知……。
だけれど、仕事もしなくちゃだし、付き合いで遊ぶことだって私たちにとっては大切。
そんな忙しい毎日を送っていたら、肌荒れはやっぱりつきまとうもの? ということで、即効性が期待できる肌荒れ改善ケアについて「医療法人オーク会」の田口早桐先生に教えていただきました。
【目次】
・【肌荒れ改善に効く】1つめのケアは「食べ物」
・【肌荒れ改善に効く】2つめのケアは「化粧品」
・【肌荒れ改善に効く】3つめのケアは「漢方」
【肌荒れ改善に効く】ひとつめのケアは「食べ物」
「肌荒れやニキビの原因となりやすい食べ物として、脂っぽいものや香辛料などの刺激物系、甘いものが挙げられます」(田口先生)
「肌荒れが気になる期間はとくに、これらの食べ物はできるだけ避けるようにしましょう。そして、逆に積極的に摂取したいのは、ビタミン・発酵食品・食物繊維。ビタミンは食べ物で必要量を摂取するのがなかなか難しいので、サプリメントで効率的に摂取をするのもおすすめです」(田口先生)
【肌荒れ改善に効く】2つめのケアは「化粧品」
「肌荒れ全般の大きな原因のひとつに、肌の乾燥があります。肌が乾燥状態にさらされることによって、肌のバリア機能がうまく働かなくなってしまい、赤みやブツブツなどの肌荒れを起こすことも。
そういった意味でも、普段から肌を乾燥から守ることは予期せぬ肌荒れから身を守る有効な手段に。デイリーのスキンケアとして、保湿効果のあるクリームを塗るのがおすすめです。スペシャルスキンケアとして、パックで肌のバランスを時々整えることも効果的と言えます」(田口先生)
【肌荒れ改善に効く】3つめのケアは「漢方」
「肌荒れやニキビは、肌のバランスが崩れることで引き起こります。一方で、腸の働きが鈍くなることでも起こる場合があります。腸内に便が停滞している状態になった際に分泌される物質により、肌荒れが引き起こされることもあるのです。
このように肌荒れには、直接的に出るものと間接的に出るものがあります。その両方にアプローチしてくれるのが”漢方”です。しかし自己判断で処方をするのではなく、必ず診断の上、処方してもらうようにしましょう」(田口先生)
忙しい私たちが肌をケアする3つのポイントは、「食べ物」「化粧品」「漢方」。
食べ物については、NG食材が「脂っぽいもの・刺激物・甘いもの」というのをなんとなく頭に入れておくだけでも違うはずです。
化粧品では乾燥ケアに注力を。とくに冬場は空気が乾燥し、普通にケアしていても乾燥してしまいます。
どうも肌の調子が悪い……という場合は、漢方で内側から体を整えるのもいいかもしれません。
いろいろなアプローチから、うまく肌荒れと付き合って美肌をめざしていきたいですね。
取材・文/松崎愛香
初出:しごとなでしこ
教えてくれたのは...産婦人科専門医・生殖医療専門医 田口早桐先生
日本生殖医学会生殖医療専門医、日本産科婦人科学会専門医、臨床遺伝専門医、母体保護法指定医。1990年川崎医科大学卒業後、兵庫医科大学大学院にて抗精子抗体による不妊症について研究。兵庫医科大学病院、府中病院を経て、現在、オークなんばレディースクリニック院長。国際学術誌への投稿、国内外学会での研究発表を数多く行う。著書に、自らの顕微授精体験を綴った「やっぱり子どもが欲しい!」(集英社インターナショナル)、妊活をポジティブに乗り切るためのポイントをまとめた「ポジティブ妊活7つのルール」(主婦の友社)がある。