山崎美香さんってどんな人?
山崎さんは、洗濯代行店「WASH&FOLD」のオーナー。今から13年前、アメリカで知った「洗濯代行」サービスを日本に持ち込み、現在、東京を中心に全国で22店舗にまで拡大(2018年12月現在)。
指定のバッグに詰めて持ち込むだけのシンプルで画期的なサービスが人気を得て、近年、忙しいビジネスマンや共働きの主婦を中心に利用者は右肩上がり。昨年は、「注目の女性経営者10人」にも選出。
そんな世間から注目を集める山崎さんですが、その素顔は「中卒の元ツッパリ」。
–元ツッパリの山崎さんが洗濯代行店オーナーになった理由とは?
東京都足立区で生まれた山崎さん。中学1年生のときに両親が離婚し、父に引き取られた。父が仕事で不在だったことから学校に行かず、仲間と遊んでばかり。当時の目標は「日本一の不良になること」だったという。
中学卒業後は、叔母の勧めで全寮制高校に入学するものの、1ヵ月で脱走。それ以来、10歳代~20歳代ではアルバイトを転々とし、人生に目標を見出せない日々を送っていた。
そんなあるとき、求人誌で見つけた焼き芋屋の移動販売経験から、自営業の面白さに気づく。
その後、さまざまな仕事を経験する中、35歳のときに転機が訪れた。ケータリング業をはじめようと食器の買い付けに行ったアメリカで、洗濯代行の存在を知った山崎さん。日本にはなかったそのサービスに一目惚れ。
そして、迷うことなくたった半年で東京・代々木に1号店を立ち上げた。
山崎美香さんの「7つのルール」
さて、そんな山崎さんが「いつもしている7つのこと」=「セブンルール」とは…?
■1.衣服は22cm×40cmにたたむ
「WASH&FOLD」では、全店舗で共通した衣服のたたみ方のルールが。それは、22cm×40cmにたたむこと。日本の一般的なタンスの幅に合わせたサイズでたたむことによって、お客様がたたみ直さなくて済むようにしている。
■2.マンションの近くに出店する
現在、「3年以内に都内50店舗、全国100店舗をつくること」を目標に掲げ、新店舗開拓に向けて精を出す山崎さん。物件を選ぶ際のポイントは、マンションの近くということ。お客さんは一軒家よりマンションに暮らす人のほうが多く、圧倒的な絶対数も確保できるから。
■3.「悩まないこと」しかやらない
アメリカで洗濯代行サービスに惹かれ、わずか半年で自ら店舗を立ち上げた山崎さん。自分がやりたいことしかやらないので、結果的に悩まないことしかやっていないのだそう。
■4.親子間は英語禁止
山崎さんは、プライベートでは双子の娘のシングルマザー。グローバルに育ってほしいとの想いで娘をインターナショナルスクールに通わせているが、山崎さんは本人曰く英語はわからないので親子間では英語は禁止に。
■5.顔の拓いた人を採用する
店舗拡大に向けて、人材の確保に注力する山崎さん。しかし、来るもの拒まずではなく、採用する際にはルールが。それは、顔の拓いた人を採用すること。彼女は、自信をもっていたり想いがあったり顔が輝いている人を顔の拓いた人と表現。そういう人たちと仕事をしたいと考えている。
■6.月に1回、海を見ながら髪を切る
もともと海が好きだった山崎さんは、月に一回、海が見える美容院で髪を切るのがお決まり。きれいな海を見ながら、洗濯と環境の問題について考える貴重な時間に。
■7.0から1の仕事をする
山崎さんの夢は、「まだ自分で洗濯しているの?」と誰もが思うような世の中にすること。それが達成できたら、自分が社長の座から退き、誰もやっていない新たなことをまた始めたいという。
次回の「7ルール」の放送は、12月11日(火)よる11時~11時30分です。主人公は、24歳でジェットスター・
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初出:しごとなでしこ
洗濯代行店オーナー 山崎美香
1968年東京都生まれの49歳。洗濯代行サービス「WASH&FOLD」オーナー。中学卒業後、全寮制の高校に入学するも1カ月で中退。その後はアルバイトを転々とする生活に。35歳の時、アメリカで知った洗濯代行サービスに魅了され、2005年3月「WASH&FOLD」1号店を東京・代々木にオープン。現在、全国22店舗に拡大、会員数は3万7000人を数える。