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LIFESTYLE

2018.12.08

日本のインドが本気出したぞ! 激アツカレーが集まる【高円寺】の名店6

12年間1日たりとも欠かさずにカレーを食べ続けているカレーおじさん\(^o^)/こと縫田曉言さんによるカレー愛に溢れたコラム。最近、じわりと名店が増えている、日本のインド「高円寺」へ。

ここ数年、高円寺にカレーの名店が増えてきた

日本のインドとも呼ばれる高円寺。確かにインドのようなカオス感のある街であり、好き嫌いがはっきりと分かれる街である所もインドと共通する部分と言えるかもしれません。

ただ、数年前の高円寺を見ると食べ物的にはインドと呼べる程ではなく、めぼしいカレーのお店がそこまで多いわけではなかったんです。ところがここ数年で、高円寺らしいカレーのお店が増えてきました。

純粋にインド料理のお店もありますが、それ以上に日本人が作る独創的な個性派カレーが美味しくて面白いお店が増えてきたのが高円寺らしくて良いじゃないですか。今回は現代の高円寺を盛り上げる個性派カレーのお店をご紹介いたしましょう。

【青藍】カラフルなカレー定食は鮮烈な花椒の香り

イベントでカレーを振る舞うところから始まり、高田馬場で間借りカレー、そして高円寺に実店舗を開くと瞬く間に人気店となったカレー界の出世魚的名店「青藍」

その特徴は何といっても花椒の香りと痺れでしょう。ひとつひとつ注文が入ってからスパイスの香りを油で立たせてから調理するカレーと、それを取り巻くヘルシーで美味しい副菜の数々。カレー定食と名付けられたそれは見た目にも美しく、SNS映えも間違いなし! 食べて美味しく、身体にも良いとくればそれは人気が出るのも当然です。

混雑時は整理券制となることもありますが、タイミングが良ければ並びなしで入れることも。東京流スパイスカレーのひとつの正解がここで味わえます。

カレー定食2種盛り+季節のポテサラ

▲カレー定食2種盛り+季節のポテサラ

【ネグラ】インドに行ったことのない店主が作る妄想インドカレー

インドに行ったことのない店主が作る妄想インドカレー、そのコンセプトがまず面白いです。そしてそのコンセプト以上にカレーが面白く、美味しいのですからすごい! 時期によって様々に形を変える変幻自在のカレーは、ハマったらあれもこれも食べたくなってしまうような魅力があります。どことなく和を感じさせる工夫が多いのもコンセプトに忠実といいますか、日本人ならではの感覚が活きていて、唯一無二の魅力となっています。

店内もおしゃれで実に高円寺らしい怪しげかつ楽しい雰囲気。臨時休業なども時々あるのでSNSなどで営業時間等しっかりとチェックしてから行ってみてください。余談ですが僕はここのお店に行こうと思って臨時休業などでフラれたこと、5回以上ありますので(^^;)

秋鮭ミールス+タンドリーチキン

▲秋鮭ミールス+タンドリーチキン

【インド富士子】東小金井の伝説の名店の系譜

かつて東小金井にあった日本人によるインド料理の名店インド富士。こちらの姉妹店として高円寺にできたのがインド富士子。現在はインド富士の方が閉店してしまった為、インド富士子のみ単体で存続しています。インドと富士、つまりはインドと日本ということで、オーセンティックなインド料理をベースとしていながらも、どこか日本人的感覚が入ることによって美味しさが増しているハイブリッドカレーがいただけるお店です。

カウンターメインの小さなお店ですが、一見したところではカレー屋さんに見えないあたりも素敵で、知る人ぞ知るというマニア心もくすぐられます。ランチカレーにも夜のちょい飲み〆カレーにも。使い勝手が良いですね。

2種盛(ポークビンダルー、ベビーホタテとゆり根のカレー)

▲2種盛(ポークビンダルー、ベビーホタテとゆり根のカレー)

【くじら】カレーとタパスとお酒をおしゃれに

高円寺北口の大一市場にあるカレーバルくじら。インドカレーを日本流にアレンジしたカレーと、様々なおつまみがいただけます。日替わりのおつまみはスパイスやハーブを使用したものから、グリル料理やデザートまで様々

隣にある系列店ホエールのメニューも頼め、それも加えるとフレンチ、インド料理、中東料理、イタリアン、ドイツなどなど、食の世界旅行を楽しめるような幅広さは圧巻です。そしてそのどれもがちゃんと美味しいのですからたまりません。

同じく高円寺には「豆くじら」という系列店もあり、こちらは日替わりで様々なシェフのカレーがいただけるという間借りカレー専門店ともいえる面白いお店で、どれも見逃せません。

2種盛り(牛キーマ、ポークビンダルー)

▲2種盛り(牛キーマ、ポークビンダルー)

【コクテイル書房】カオスな古民家カフェは古本屋でカレー屋!?

歴史を感じる古民家的建物。入ってみると沢山の本とカウンターキッチン。知らないで行くと色々と混乱するお店ですが、元々こちらは古本屋。それが店内一部改装して古本屋のままバー営業もするようになり、さらにカフェ営業もするようになったお店とのこと。置いてある本は全て売り物なんだとか。一言であらわすなら「古民家古本カフェバー」。カオスです! しかし、高円寺らしい素敵なカオスなんです。

カレーは家庭的なスパイスカレーといった感じなのですが、このお店の雰囲気とピッタリ合っているんですよ。副菜もついて、全体的にどこか和風なイメージ。ご飯が玄米というのもヘルシーですし、お値段もお手頃価格なのが嬉しいです。高円寺ならではのカオスを味わえるお店です。

二種盛り(ポークビンダルー、ミックス豆)

▲二種盛り(ポークビンダルー、ミックス豆)

【ネゴンボ33】埼玉屈指の名店が高円寺に二号店を!

ここまで様々な高円寺の個性派カレーを紹介してきましたが、こちらを紹介せずには終われません。2018年11月にオープンしたばかりのネゴンボ33。こちらは埼玉県屈指の名店の二号店。僕自身、自宅からかなり遠いにも関わらず何度も足を運ぶ程に大好きなお店です。

西所沢にある本店は良い意味で怪しげな雰囲気なのですが、こちら高円寺店は駅からも近く、陽光も差し込む明るいカフェ的雰囲気で本店とは違った魅力。居心地良いです。

カレーは看板メニューのラムキーマをはじめ、3種類のカレーがカジュアルにいただけます。そしてこちらはコーヒーとスウィーツが最高に美味しいということも忘れてはいけません。美味しいカレーの後のコーヒーとスウィーツは格別! 高円寺のカレーをさらに盛り上げる存在となっています。

あいがけ(ラムキーマカレー、ポークビンダルー)

▲あいがけ(ラムキーマカレー、ポークビンダルー)


アーティストが集まる高円寺。そんな街だからこそ、カレーもどこかアーティスティックな雰囲気を持っていて、それが他の街とはまた違う魅力を放っていると言えるでしょう。

高円寺には素敵な古着屋さんや雑貨屋さんも多く、ショッピングするのも楽しい街です。買い物がてらカレー、あるいはカレーついでの買い物、いずれにしても楽しいひと時となること間違いなし。掘り出しもの、そして掘り出しカレーを見つけに、高円寺散策に出かけてみてください!

初出:しごとなでしこ

AKINO LEE カレーおじさん\(^o^)/

ヴォーカリスト、パフォーマーとして自身の活動の他、様々なアイドルの作詞作曲振付プロデュースを担当。ヴォイストレーナーとして後進の育成にも力を注いでいる。

音楽ライターとしても各種雑誌、ムック本などで執筆を担当。また、カレーおじさん\(^o^)/としても知られ、年間平均1000食以上のカレーを食べてきた経験と知識を活かしてTVや雑誌など各種メディアにおいてカレーについて語っている。
http://www.akinolee.tokyo/

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Oggi12月号で商品のブランド名に間違いがありました。114ページに掲載している赤のタートルニットのブランド名は、正しくは、エンリカになります。お詫びして訂正致します。
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