鶴田一郎氏に武田双雲氏! 熊本が誇る芸術家の作品を見つめながら過ごす優雅な店内
新橋駅から歩いて1分。銀座駅からもほど近い難波橋の交差点の角に佇む銀座グランドホテルのなかに中国四川料理レストラン「銀座 桃花源(ギンザトウカゲン)」があります。
1階のエントランスからこの階段を上った先に見えるM2Fがお店です。店内に入ると高い天井が印象的。ランチの時間は大きな窓から、気持ちのいい日差しがいっぱいに差し込んでとても明るい雰囲気です。
この桃花源、本店は熊本県中央区、あの熊本城のお膝元にあるという名店。
壁には、熊本出身の芸術家、美人画で有名な鶴田一郎氏の作品や書道家の武田双雲氏の作品が飾られています。まるでアートギャラリーのような優美さ。お食事を待っている間も五感を刺激するような時間を過ごすことができますよ。
6種類の中から選べる本格中華! 週替わりのビジネスランチ(1730円)
筆者が注文したのは、平日だけのビジネスランチセット1730円。メインを、麻婆豆腐(マーボー豆腐)、紅油鶏片(鶏肉の辛味ニンニクソースかけ)、魚香牛肉(牛肉の四川風)、清炒魷片(イカの塩味炒め)、加里蝦仁(エビのカレー炒め)、紅焼肉塊(豚肉角切り煮込み)の中から選べます(※週替わり)。
おすすめはやはり四川料理のお店なので、麻婆豆腐とのこと。麻婆豆腐は、一般的なもののほかに、四川の花山椒が効いたピリ辛タイプの2種類があり、オーダーのときにどちらがいいかをチョイスできます。
前菜小鉢の棒棒鶏(バンバンヂィ)は、まず鶏肉の柔らかさに驚かされました。そしてこの上にかかっている甘辛いタレが、キュウリやきくらげとの相性も抜群の美味しさ。
次に出てきたのは、魚翅湯(フカヒレスープ)。こちらは醤油ベースのやさしく上品な味わい。具には、フカヒレのほかにタケノコとカニ肉も入っていて、複雑に絡み合う出汁の旨みが絶品。一口食べた瞬間から大好きになりました!
メインの麻婆豆腐は大きな土鍋で登場。山椒と唐辛子の辛さが肉の旨みと共にとろける美味しさ。筆者は辛すぎるお料理があまり得意ではないので辛さが強くない方を選んだのですが、辛味はマイルドで旨みが際立っていたので、最後まで美味しくいただけました。
本格的な四川の味がお好きな方は、ぜひ辛いタイプを注文してみてくださいね。
デザートの正宗杏仁(やわらかいアンニンドウフ)までついて充実のラインナップで楽しめる中華のランチ。おいしさはもちろん、丁寧な接客とわかりやすいメニューの説明、そして開放的な空間で過ごすちょっとスペシャルなひとときは、かなり優雅な気持ちになれますよ。
銀座の桃花源で熊本が生み出した芸術家たちのアート作品を眺めながら、美味しい四川料理はいかがですか?
【桃花源】
東京都中央区銀座8丁目6−15銀座グランドホテル
※上記本体価格のほかに別途10%のサービス料及び規定の消費税がかかります。
初出:しごとなでしこ

朝岡真梨
50か国・200都市を超える海外旅行経験をもとに観光スポットやグルメなどの紹介をしている。料理が得意で独自のレシピも執筆中。夫婦で温泉ソムリエの資格を取得し、国内のみならず世界中の温泉旅行を楽しんでいる。ブログ「遊んでばかりのスナフキン(https://asosuna.com/)」が人気。キャラクター研究家としても活動中。