「もう今の彼氏と、別れようと思うの。いろいろあったけれど、そろそろ潮時だなと思って…」などの会話でもよく使われる“潮時”ということば。
物事に対する時期について話しているのはわかっても、単語の意味を正しく理解できている人は意外に少ないかもしれません。
日本語の「いま」を見つめる国語辞典『大辞泉』が発信しているクイズで、ことばセンス&知識に関して自己点検してみましょう。「間違いやすい表現」をマスターして言葉・表現に自信をもてるビジネスウーマンに♪
【問題】
「そろそろ潮時だ」あなたは、どの意味で使いますか?
1.はじめ時
2.ちょうどよい時
3.終わり時
正解は?
2.ちょうどよい時
物事を終わらせる会話でよく使う表現だけに、「終わり時」だと誤解していた人も多いかも!?
【ことばの総泉挙/デジタル大辞泉】では、54%が正解していましたが45%が「終わり時」を選び、誤った意味を正しいと思ってしまっています(2018年4月25日現在)。
しお‐どき【潮時】
(1)潮の満ちる時、また、引く時。
(2)物事を始めたり終えたりするのに、適当な時機。好機。「潮時を待つ」「ピッチャー交代の潮時」
(3)時間。特に、一日のうちで出産や死亡の多く起こる時間。潮の干満の時刻に合わせて起こるからという。
※ ※
文化庁が発表した平成24年度「国語に関する世論調査」では、「ちょうどいい時期」の意味で使う人が60.0パーセント、「ものごとの終わり」の意味で使う人が36.1パーセントという結果が出ています。
(ことばの総泉挙/デジタル大辞泉より)
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▶︎ことばの総泉挙/デジタル大辞泉
初出:しごとなでしこ