「昨日、取引先に連れて行ったお店が本当に美味しくて、久しぶりに舌づつみを打ったよ」と、ご満悦な様子の上司。
こんなことを言われたら「いいなぁ! 私もご馳走を食べたい!」と思う女子も多いはず。
ところで、美味しいものを食べたあとに「舌づつみを打つ」とか「舌つづみを打つ」とか言いますけれど、どちらが正しい日本語だと思いますか?
日本語の「いま」を見つめる国語辞典『大辞泉』が発信しているクイズで、ことばセンス&知識に関して自己点検してみましょう。「間違いやすい表現」をマスターして言葉・表現に自信をもてるビジネスウーマンに♪
【問題】
「ごちそうに舌○○○を打つ」あなたは、どちらを使いますか?
1.づつみ
2.つづみ
正解は?
本来は「2.つづみ」が正解!
漢字で書くと「舌鼓」。「鼓」は「つづみ」と読むので「舌つづみ」が正解です。「舌づつみ」といっても間違いではありませんが、「舌つづみ」がなまったものです。
【ことばの総泉挙/デジタル大辞泉】では、78%の人が「舌つづみ」を選んでいましたが、21%は「舌づつみ」を使っているようです(2018年3月29日現在)。
本来は「舌鼓(したつづみ)」ですが、なまって「したづつみ」ともいいます。
※ ※
した‐つづみ【舌鼓】
《「したづつみ」とも》
(1)うまいものを飲食したときに舌を鳴らす音。
(2)不満げに舌を鳴らす音。舌打ち。
(ことばの総泉挙/デジタル大辞泉より)
【もっとことばの達人になりたいときは!】
▶︎ことばの総泉挙/デジタル大辞泉
初出:しごとなでしこ