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2018.03.31

あなたの身近にいる? 話題の“シンギュラリティ教”ってどんな人たち?

最近耳にする「シンギュラリティ」って何? 2018年3月8日発売の話題の書『教養としてのテクノロジー』を読むとよくわかります。著者はマサチューセッツ工科大学(MIT)メディアラボ所長・伊藤穰一氏。本書よりの抜粋記事をお届けします。

2045年には不老不死になる!? “シンギュラリティ”の考え方とは?

米国・シリコンバレーにはアップル、グーグル、フェイスブックなどの世界的なIT企業が集積しています。

そのシリコンバレーには、「シンギュラリティ(Singularity)」という独特な考え方が浸透しています。聞いたことがある人も多いかと思います。

シンギュラリティは、日本語では「技術的特異点」と訳されますが、アメリカの未来学者であるレイ・カーツワイルが提唱した概念で、人工知能(AI)が人類の知能を超える転換点を指します。

人工知能(AI)
(c)Shutterstock.com

2010年代の「ディープラーニング(深層学習)」の飛躍的な発達やビッグデータの集積により、AIブームが起こりました。そのなかで、シンギュラリティという考え方は注目を集めるようになりました

シリコンバレーでは、このシンギュラリティに傾倒する人が後を絶ちません。「コンピュータが人間の知能を超え無限に賢くなったとき、自分たちはどうすべきか?」について、真剣に考えている人たちがいるのです。

シンギュラリティによって、人類の抱えている問題のすべてが解決すると信じている人たちは、ある意味で「シンギュラリティ教」の信者と呼んでもいいかもしれません。彼らにとっては「テクノロジー・イズ・エブリシング(技術こそすべて)」なのです。

テクノロジーの進展は、「S字カーブ理論」で説明できることが多くあります。図表1-1のように、S字カーブは費やした時間や資源と、製品の技術や性能の成長の関係を表した曲線です。

S字カーブ理論

初期の技術開発はゆっくりと向上し、次第に性能が上がるスピードが早くなり、カーブが大きくなります。さらに進んで技術の成熟期になると、スピードが減少して再びカーブはゆるやかになります。

このように、一般的なテクノロジーの進展はこのS字カーブで説明されるのですが、シンギュラリティ教の人たちは一味違います。彼らはこのS字カーブが何層にも重なることで、図1-2のように「エクスポネンシャル(指数関数的)」に成長がカーブすると主張しているのです。

エクスポネンシャル(指数関数的)

コンピュータの性能が18カ月ごとに2倍になるとされる有名な「ムーアの法則」も相まって、シンギュラリティ教の人たちは、2045年にはAIが何でも解決してくれるようになり、自分たちも不老不死に近づくと信じているのです(本来の神様を信じている人もいると思いますが……)。

ロボットと握手
(c)Shutterstock.com

米国・シリコンバレーに集まるIT企業のなかには、こうしたシンギュラリティに傾倒する人が多いことを覚えておくと、テクノロジーの見方が変わります。


本記事は「教養としてのテクノロジー」よりの抜粋です。本書は他にもさまざまなIT技術に注目して、「どう変わるか?」をわかりやすく解説しています。

初出:しごとなでしこ

「教養としてのテクノロジー AI、仮想通貨、ブロックチェーン」

AIやロボットは人間の「労働」を奪うのか? 仮想通貨は「国家」をどう変えるのか? ブロックチェーンがもたらす「金融・経済」への影響は? 世界大学ランキング6年連続1位(英クアクアレリ・シモンズによる)の米国マサチューセッツ工科大学(MIT)でメディアラボ所長を務める伊藤穰一が「経済」「社会」「日本」の3つの視点で未来を見抜く。伊藤穰一、アンドレー・ウール著(NHK出版)


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