上司との雑談で「アイツは、左利きだからなぁ」と、同僚の話が出たら、どういう意味だかわかる?
利き手のことを「右利き」とか「左利き」と説明することがあるけれど、今回の「左利き」は、ちょっとした比喩表現。
大人がビジネスシーンでこなれた会話を楽しむときに、時折使われる言い回しです。
日本語の「いま」を見つめる国語辞典『大辞泉』が発信しているクイズで、ことばセンス&知識に関して自己点検してみましょう。「間違いやすい表現」をマスターして言葉・表現に自信をもてるビジネスウーマンに♪
【問題】
「彼は左利きらしい」あなたは、どちらの意味で使いますか?
1.遊び好き
2.酒好き
正解は?
2.酒好き
「左利き」は、文字を書くときや食事のときに左手を使う人を指すだけでなく「お酒が好きな人」という意味でも使われます。冒頭の上司との会話に出てきた同僚は「お酒が好きな人」というわけ。
【ことばの総泉挙/デジタル大辞泉】では、76%が正解していましたが、23%つまり2割強の人が、誤った意味を正しいと思ってしまっています(2018年3月22日現在)。
ひだり‐きき【左利き】
(1)右手よりも左手のほうがよくきくこと。また、その人。左ぎっちょ。ぎっちょ。
(2)酒が好きで強いこと。また、その人。左党(さとう)。
[補説]
(2)は、金鉱を掘るとき右手に槌(つち)、左手に鑿(のみ)を持つことから、鑿手と飲み手をかけたものという。
(ことばの総泉挙/デジタル大辞泉より)
【もっとことばの達人になりたいときは!】
▶︎ことばの総泉挙/デジタル大辞泉
初出:しごとなでしこ